奇子 〈下巻〉

奇子 〈下巻〉

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  • サイズ B6判/ページ数 349p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784048520478
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0979

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

阿部義彦

11
圧倒されました。安部公房の「箱男」から影響を受けたのかしら?時代的にあり得るのだが。まんま純文学ですよね。北杜夫さんの「楡家のひとびと」も連想しました。一族サーガですよね。読後の満足感が小説読んだのとほぼ変わらない、いやあ、疲れました。「ばるぼら」は既に読んでたけど、こっちの方が断然力が入ってます。ぐったり。流石手塚治虫だわ。降参。2015/07/12

じょり

9
昔読んだはずなんだけど、忘れている内容が多かった。最後の奇子だけが生き残っていたところは衝撃的だったので覚えていたけど。戦後の動乱の中で、いろんなことをして生き抜いてきた人はいただろうが、こんなにも狂気じみた一族はごく一部の稀有な存在だと思いたい。2020/07/17

サト

2
最後まで読むと奇子より天外って感じ。315Pの奇子の「え〜っ!?」がなんか可愛くて呑気で好き。覚えてなかったんかい。どんな勝手なことをしてもとうさんはわたしの大切な人だった。母ちゃんつえ〜〜!近くにいれば奇子もすえ姉さんも息子たちにも目をかけるが離れていくなら知らんぷりなゐば母ちゃん、この人がいるから天外家は未だ大地主なのかも。奇子は可愛くて魅力的なんだけど意外と作中では万能ではなくて、キャラクターとしてアイコニックに人々の中に残っているのかなと思った。全体的に血生ぐせ〜ですわ。2023/04/21

暴れ文屋

2
奇子を外の生活に慣れさせようとする人、そのままの奇子を受け入れようとする人。奇子の世界である「闇」で、関係者が互いに偽善を責め合う様子が印象的でした。

のんき

2
戦前の家制度が解体していく過程を天外家の一族に託して描こうとした作品だったんだなって感じ。重いし醜悪だし救いもないけど、結構好き。2009/03/15

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