ポルトベーロの魔女

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  • サイズ B6判/ページ数 314p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784047916067
  • NDC分類 969.3
  • Cコード C0097

出版社内容情報

夢を追いかけるためなら、すべてを失ってもかまわない。
『アルケミスト』(映画化進行中!)『ベロニカは死ぬことにした』に連なる”喜び×情熱×犠牲×愛”の物語。

【内容紹介】

「どうしたら真の自分でいる勇気を持てるのだろう。 自分がまだ何者かも分からないのに――」

『ポルトベーロの魔女』は、アテナという名の女性が、自らの存在意義と人生の目的を見つけ出すまでを、スピリチュアルに、官能的に、そして感動的に綴った物語である。 トランシルバニア(ルーマニア中央部)でジプシーの孤児だったアテナは、裕福なレバノンの夫婦に引き取られる。彼女は自分の中に潜む特別な力の存在に気付き、その才能は解き放たれる事を求めていた。 ベイルートとロンドンで信仰深く育ったアテナは、幼いうちから予言的なヴィジョンを見るようになる。成長した彼女は若くして結婚し子どもをもうけるものの離婚。ロンドンの銀行で働き、その後ドバイで不動産を売り、実の母を探しだし、彼女の才能をコントロールするすべを教えてくれる人物を見つけ、やがてポルトベーロで霊視を行い、大衆を熱狂させることとなる――。 深淵でパワフルな本著は、アテナの周辺の人々の証言をもとに彼女の人生の再構成を試みることによって、〈どうしたら真の自分でいる勇気を持てるのだろう。自分がまだ何者かも分からないのに〉という根源的な疑問を問いかけながら、“喜び・情熱・犠牲・愛”の本当の姿を明らかにしていく。

このアテナ、“ポルトベーロの魔女”は、一体何者なのか―。

彼女のメッセージは何なのか。彼女を知る誰もが疑問を抱いた。おそらくアテナ自身でさえも。そこで、或るジャーナリストが様々な証言をもとに、アテナという人物の真の姿に迫るべく、彼女の半生の再構成を試みた。 数々の親しい人々――義母や元夫、ジャーナリスト、彼女の導師、ダンスのインストラクター、生徒といった人たち――による証言が、彼女の謎めいた半生を浮かび上がらせる。

★「ベストセラー作家コエーリョの最新作は、哲学と奇蹟と寓話が神秘的な融合を遂げた傑作だ」――パブリッシャーズ・ウィークリー

内容説明

悪女なのか犠牲者なのか。詐欺師なのか伝道者なのか。実在の女性なのか空想の存在なのか。謎めいた女性アテナの半生をスピリチュアルに綴る、コエーリョの最高傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆき

2
パウロ・コエーリョ「ポルトベーロの魔女」読了。アルケミストやベロニカ~、星の巡礼など立て続けに読んでいたのは十年近く前なのか?久し振りに手に取ったのは単なる偶然か平尾香の装丁が良かったからか。神秘主義的な物語だけれど構成力で読ませてくれる。ただこのインタビュー形式は好きじゃない。2011/07/12

バーベナ

2
魔女ものの「ブリーダ」が不思議と心地いい話だったのでこちらも。「自分は何者なのか」探し続ける主人公:アテナをめぐって、残された人々が次々に証言していく。しかし「力」のある人間とは、なんとエネルギーをもてあましているものなのか。それについていけないから、凡人はなおさらアテナを我侭とみてしまう。私もまたそのひとり。もっと、理解したいけれど、言葉での説明には限度がある・・・。2011/04/06

芙由

1
例によって宗教小説のような思想小説のようなコエーリョの現代のおとぎ話。今回は語り手が入れ替わるインタビュー形式でまた恋愛小説でもないので、『ブリーダ』や『ベロニカ』に比べると幻想的な感じが薄れて、現実的な話だった。宗教における女性のあり方というか、母性的宗教への現代的な見解が示されていたように思う。キリスト教だけでなく、他宗教へのまなざしも真摯な印象。それからいつものごとく「自分探し」のテーマ。構成に凝った話でもあり、個人的には再読必須。2014/10/19

朝野まど

1
もう一度、という生命の声にしたがって、一週間の間をおいて再読しました。自分が自分のままでいることには、勇気と犠牲が伴う。アテナの”自分”は、全てをそのままに愛する”自分”だけれども、その愛の強さがゆえに”自分”は時には触れたものの皮膚をすりへらすやすりへと変わってしまう。アテナが神格化し、周りの世界から一歩だけ深い位置にいられたのは事実だけれども、皆が皆そうなれるわけではない。その一歩が、断崖、差別、暴力、殺人にまで変わっていってしまう。一歩だけ深い位置にいる人は、どうやってその力をふるえばいいの?2013/01/25

Aya Mizukami

1
宗教性が強い物語である。 特定の叙述法により物語が進行していく。 すなわち、主人公であるアテネが、周囲の主要な人からどう見られていたかを示すことにより、主人公の全体像やその人生を浮かび上がらせようというものである。  読み終わった後、いまひとつ完全に理解しきれない違和感を感じ、もう一度最初のページに戻り読み直してしまった。 ・・・『なにごとにも一つの見解はない』これは本書のテーマの一つ。 アテナという人物を作るのは、それらを総合的に併せ読むことのできる読者ということなのだ。 2012/05/13

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