内容説明
10歳の誕生日、父が原因不明の病気になり、モナは「止めること」をはじめた。大好きなピアノも、得意だった陸上も、デザートも映画も、卵入りサラダも何もかも。止められなかったのは、木をノックすること、それから数学。リズミカルにノックしながら、無限に数える。それがモナの愛。モナの全て。20歳を迎えたモナは、ある町の小学校で逃げ出した先生の代わりに算数を教えはじめる。理解不能、個性ばらばら、手に負えない子供たち。閉じていたモナの宇宙が、否応なしに開かれてゆく。短編集『燃えるスカートの少女』で比類なく美しく切ない世界を描き出したエイミー・ベンダー。より深く、より鮮やかに物語を紡ぐ、待望の初長編。
著者等紹介
ベンダー,エイミー[ベンダー,エイミー][Bender,Aimee]
1969年、3人姉妹の末っ子として生まれる。カリフォルニア大学アーヴァイン校創作科出身。小学校教諭をつとめた後、「Granta」「GQ」「The Antioch Review」などの雑誌にショート・ストーリーを発表。最初の短編集『燃えるスカートの少女』は刊行されるや書評家たちの絶賛を受け、98年のニューヨーク・タイムズ紙の注目の一冊に選ばれる。不可思議で切ない独特のベンダー・ワールドは、世界中で読者の心をつかんだ。初の長編となる『私自身の見えない徴』は2000年に発表。ロス・アンジェルス・タイムズ紙の注目の一冊に選ばれるとともに、ベストセラーリストにも登場、確実にファンを広げる。2005年夏、待望の短編集第2弾『Willful Creatures』を刊行。ロス・アンジェルス在住
管啓次郎[スガケイジロウ]
1958年生れ。翻訳者、エッセイスト。明治大学理工学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しゅん
(C17H26O4)
二藍
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まゆぼー