内容説明
あなたがオーケストラの壮大な演奏に感動し涙を流すとき、ジャズライブでのパフォーマンスに興奮して身を乗り出すとき、脳内ではこんなことが起こっているのです―。音とリズム。ただそれだけの要素で組み合わされたノイズが、耳から入ってどのように処理され、劇的に音楽に変わり、そして人の心を動かすのか。自らも音楽家である認知科学者が素朴な疑問に端を発し、ブードゥー教の音楽からベートーベンやガーシュウィン、ボブ・ディランに至るまで、様々な実例を歴史と科学、両方の見地から分析。音楽成立の壮大な謎に迫る。
目次
音楽にまつわるいくつかの話
第1部 集合力学(音楽と結びつき;ホタル―力学と脳の状態;音楽的意識と喜び)
第2部 音楽と心(夜のブルース;リズムメソッド;きらめく瞬間)
第3部 音楽文化の進化(原人たちのリズムバンド;世界を歌う;音楽と文明;ジャズ時代と未来)
著者等紹介
ベンゾン,ウィリアム[ベンゾン,ウィリアム][Benzon,William L.]
認知科学者。雑誌“Journal of Social and Evolutionary Systems”を共同編集するかたわら、音楽活動にも積極的にかかわる。ミュージカル・アンサンブルAfroEurasian Connectionの創設者の一人。ニュージャージー在住
西田美緒子[ニシダミオコ]
翻訳家。津田塾大学英文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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