内容説明
フランスのトップ・ビジネスマンと縦横無尽に語り合う、生命、経済、世界―生きることが困難な時代に、真に満たされた生き方を説く、現代の“希望の書”。
目次
お金と権力の価値
国際政治
ビジネスの倫理とブッダの倫理
チベット、仏教、科学
生と死
心と奇跡
著者等紹介
ダライ・ラマ［ダライラマ］［Ｄａｌａ¨ｉ Ｌａｍａ］
チベット北東部の村落で、１９３５年７月６日に誕生、２歳の時に、ダライ・ラマ法王１３世の転生者であると認定される。チベット亡命政府の国家元首であり、世界的な仏教指導者でありながら、「私は一介の僧侶にすぎない」と自らを語る。１９８９年、ノーベル平和賞受賞
ウァキ，ファビアン［ウァキ，ファビアン］［Ｏｕａｋｉ，Ｆａｂｉｅｎ］
フランスの大手百貨店「タチ・グループ」の会長兼マネージング・ディレクター。パリからニューカレドニアまで世界的に事業展開しており、２０００億円超を売り上げ、２５００万人の顧客を抱える
中沢新一［ナカザワシンイチ］
１９５０年生まれ。中央大学教授。宗教学者、思想家。チベット仏教の修行者
鷲尾翠［ワシオミドリ］
１９６６年生まれ。翻訳家。シカゴ大学大学院修士課程修了
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
駿ばぱ
1
ダライラマもまた彼の奉ずる仏教も、人生の幸福を味わうために今の経済活動を全く否定しているわけではない。ただし、その優先すべき順位がちがうだけである。心の平安、健康、友人の三つの要素が幸せの源泉であり、お金を中心とした経済活動はそれを潤すためのものなのに、今ではお金が主人公になってしまっている。その辺を気づかせてくれる対談だったのではなかったかと思う。面白かった。。。2012/10/23
Sumiyuki
1
物理的な原子だけでなく、意識の原子もあるという考え方は斬新。仏性なのかな。もうちょっとチベット仏教知りたい。2012/02/08
はる
1
この世の幸福を楽しむために一番優先すべきことは・・・・・「精神と心の平安を得ること」、二番目が「健康」、三番目が「真実の友人」、最後に「富」だそうです2010/02/22
せ
0
私もダライ・ラマと同じく、真の幸福は心の完全なる平安によって得られると考える。2015/12/19
権蔵
0
利他と私利は紙一重。 幸福のために生きる私たちが頑張るほど他の生物を死に追いやることになる。 だからこそ感謝の気持ちが大切なんだろうなぁ… 仏教も神道もなんでもござれの日本の文化は世界の中では非常に特殊で、だからこそ平和が保たれている側面もあるのだろう。 宗教にこだわらないで生きていける豊かさ、余裕もあるのだろう。2022/03/07
