知の挑戦―科学的知性と文化的知性の統合

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  • サイズ B6判/ページ数 372,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784047914308
  • NDC分類 002
  • Cコード C0398

内容説明

科学、宗教、芸術などあらゆる知を統合し、人間の本性を解き明かそうとする、知の巨人ウィルソンの金字塔的著作。

目次

第1章 イオニアの魔力
第2章 学問の大きな枝
第3章 啓蒙思想
第4章 自然科学
第5章 アリアドネの糸
第6章 心
第7章 遺伝子から文化へ
第8章 人間の本性の適応度
第9章 社会科学
第10章 芸術とその解釈
第11章 倫理と宗教
第12章 行き先

著者等紹介

ウィルソン,エドワード・オズボーン[ウィルソン,エドワードオズボーン][Wilson,Edward O.]
1929年、アラバマ州バーミンガム生まれ。20世紀を代表する昆虫学者、生態学者、進化学者。1975年、『社会生物学』という大著で、アリから人間にいたるまで、およそすべての動物の社会行動を進化理論で説明するという画期的な総合化を果たした。人間の心的活動や文化的活動をも射程に入れた野心的な著作を次々と発表し、人間性が一皮むけば生物学で説明できるという衝撃を与えてきた。1993年の国際生物学賞をはじめ、ピュリッツアー賞を2度受賞するなど数々の賞を受賞。本書『知の挑戦』は、知の巨人ウィルソンの集大成的著作である。現在ハーヴァード大学の名誉教授であり同大学比較動物学博物館の名誉キュレーターでもある

山下篤子[ヤマシタアツコ]
北海道大学歯学部卒業。歯科医師。大学病院勤務、保健所勤務などを経て、現在は翻訳業に従事
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

讃壽鐵朗

4
余りの知識の膨大さに唖然とした2017/09/28

Masako3

2
★★★ アメリカの生態学者による、学問は生物学、人文学、そして社会学という垣根を超えて統合可能であり、人類が進んでいる環境問題に備えるという、遠大な希望に満ちた話。著者の専門である生物学に明るいことは当然としても、倫理学、哲学、歴史、人類学、心理学と幅広く、示唆に富んだ内容で、また情報量もとても多い。20世紀末の書であるが、その後の遺伝子工学の発展とその文化人類史への展開や、行動心理学の発達と脳機能の研究など、著者の主張は一部実現している。日々の性格や思想に結びつけることは、魅力的に感じる。2019/02/12

kirdin

2
説明が駆け足だったり、論拠が明示されていなかったりで、理解が追い付かない部分が多かった。かじったことのある分野はまだいいのですが、そうでない分野はキツイよ…。それでも、希望を持って語られる科学の可能性には、心踊りました。  著者の主張は、本文中にある「人間の脳には四億年の試行錯誤が刻印されている」という一文に集約されると思う。その試行錯誤が遺伝子=文化共進化であり、その試行錯誤の故に生命は偉大である、ということでないかな。2018/08/04

Rusty

2
面白かった!特に第十一章「倫理と宗教」が圧巻。還元主義に固執しているなど批判も多いらしいが、広範な知識に裏打ちされた論の展開がダイナミックで魅力的。科学の在り方、そして人類の行き先について、しっかりとした議論の土台を提供している良本。2015/07/04

よく読む

1
23:37 自室にて読了。2002年12月20日 初版発行。興味深いが読むのは大変で時間がかかった。著者が知の巨人、社会生物学の父と言われるのも頷く。遺伝子=文化共進化。超正常刺激。2012/02/21

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