フューチャーマチック

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  • サイズ B6判/ページ数 315p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047913455
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

出版社内容情報

大震災で破壊されたたサンフランシスコのベイ・ブリッジで少年二人が殺される。東京でホームレス生活を送るネットランナーのレイニーは何かを感じ、旧友ライデルにこの事件の調査を依頼するが--。

内容説明

ドラッグの後遺症により、無限に重層するネットワークの中に情報群の特異点、結節点が見えるようになったレイニー。1911年以来の巨大結節点を見てしまったレイニーは、歴史の大変革がサンフランシスコを中心におこりつつあることを確信する。何か新しいものが生まれてきている!新宿のダンボールハウスで身動きの取れないレイニーは、友人のライデルにその謎の調査を依頼するが、ライデルは何者かに命を狙われはじめ…。預言者ギブスンが21世紀に贈る、『ニューロマンサー』以来の衝撃。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Small World

12
ギブスンは好きなんですけどね~、何かのりきれなかった橋三部作の最終巻。ストーリーを楽しむことは期待してないのですが、なぜか気持ちが向かず....そういう時期だったのかもしれませんw。でも久しぶりにディファレンス・エンジンあたりを読みなおそうかなって思ってしまいました。2017/12/04

SINKEN

4
【総評】★★☆☆☆【感想】ギブスンは相変わらずよく分からん、、、世界観は嫌いな訳ではないけど、何か頭に入ってこない。なぜだろう?前2作を読んでいたら分かったのかも知れんが、そもそも相性がよくないのかも、、、いつか再チャレンジします。2021/02/18

roughfractus02

1
特異点はどう作られるのか? 本書では、全能の象徴の時計フューチャーマチックが作る時空を支配しようとする広告代理店主ハーウッドが、橋の上やダンボールの中の人々が作る場を現実に組み込む時に作られるかに見える。レイニーが新宿のダンボール内で歴史的特異点が来ると予測する時、サンフランシスコの橋上では小売店が出始めている。この状況から、歴史時空に場が吸収されると思うなら、この時空から場を想像するからだ。橋の火事での「組織されない協力」の場面では、歴史時空の作る通念を捻じ曲げる場の力によって特異点を作る兆しが見れる。2017/03/28

マサトク

1
自炊して。ようやく…ようやく!だなあ。ギブスンの小説は、つねに集積からできている。何の? 言うまでもなく「外部」だ。あらためて、では、何の? 物語の外部。あるいは、物語られるもの(小説として見えるもの)の外部だ。これはバーストすると情報と、その越境の物語だ。だが、描写はその核心を辿らない。二次元から三次元への越境を描きつつ、それは人々の周辺に生起する出来事としか描かれない。その意味でギブスンは、イーガンとは違って非常に「人間」的な作家だ。読まれることを期待している作家と言ってもいい。読むべき作品と思う。2016/04/07

クランチ

1
「変わった後の世界」を書くSFは多いが、 「今変わりつつある瞬間の世界」を書いたものは少ない。どう変わるかは説明できないが、何かが変わるという 難しいイメージを電脳世界や擬似九龍城に見立てた橋の上での 出来事に重ね合わせることで、描くことに成功している。 やっぱり個人的に好きだなあ。 日本語タイトルの訳も秀逸。 2013/02/13

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