内容説明
医学者であり心理学者でもある著者が、心臓が発する波動に注目し、様々なデータから心臓と心との関係を検証する。臓器としての心臓と、心の在処としての心臓を、分かりやすく説き、新たな境地を切り開いたポピュラー・サイエンスの意欲作。
目次
精神のエネルギーと魂の心臓
第1部 心臓、魂、そして科学(脳と身体の契約を破る;第五の力、その謎を明らかにする;変貌する心臓の姿;かけがえのない贈り物;細胞記憶の仕組み;気分屋の心臓)
第2部 奇跡の癒しと愛のつながり(自分の心臓とコンタクトをとる;ほかの心臓とコンタクトをとる;好色な脳と忠実な心臓;悩める脳と幸福な心臓;心臓からの癒し)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゅん
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これの前にラマチャンドラン『脳の中の幽霊』を読んだこともあって、脳が人体における“抑制機関”なのだという思いが強まった。本書は脳に関して敵対心に溢れているが、私としては、脳は現実(社会・文化)と身体に挟まれた中間管理職みたいなもので、むしろ気遣ってあげたくなる。 ちょっと心臓に入れ込み過ぎてる感がして、単純な自然体万歳者かなと思ったら、最後の最後の「チャーチルの黒い犬」「ケイローンの教え」の章を読んで見直した(笑)。なにはともあれ、ドナー患者の体験談は興味深く、脳と身体の関係に関しても考えさせられた一冊。2020/07/08