感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tadashi_N
27
蒸気機関が発展した架空の明治時代。エピソードが濃すぎて、中々進まなかった。2019/03/21
どらがあんこ
10
濃密なディティールに酔いしれながら駆け抜けてしまった。拳銃の描写だけでワクワクするんだからすごい。『差異について』や『屍者の帝国』なんかをかけ合わせて読めば、決して歴史改変モノの範疇に収まらない作品であることがわかる。2019/07/29
Ai
9
大悪臭が漂う19世紀ロンドンで、蒸気仕掛けの機械が爆走し、陰謀が蠢き、テロリストが暗躍する。重ねられるエピソード群を頭の中でつなぎ合わせるのでいっぱいいっぱいになるけれど、最後のエピソードを見て、読んだよかったと思う。19世紀の科学が、21世紀を越えた瞬間に立ち会えたような…。2017/09/07
スプリント
9
史実を改変して描かれたスチームパンクの代表作です。実在の人物が異なる歴史の中で異なる役割を担っています。日本人も登場します。構成は章ごとに主人公が異なる短編形式なので全体のストーリーが少々追いづらいです。ただ緻密に作られた世界観は一読の価値ありです。2015/05/23
スターライト
9
巻末の巽解説にあるように、日本のSF作家の共作は少ないが、海外では割と多い。本書は、80年代のサイバーパンク運動をけん引したギブスンとスターリングによる共作。自分がギブスン、スターリングの単独著作をほとんど読めていないのでこの作品のどこに各自の特徴が現れているのかよくわからないが、そんなことは抜きに改変歴史ものとして充分楽しめる。とはいえ、歴史的な事実も少なくないようで、イギリスを中心とした政治状況が頭に入っていればもっと楽しめたのかも知れない。2013/02/03