内容説明
アレクサンダー大王の大剣を背にした巨躯万源九郎は、運命の娘舞を連れて江戸を目指す。豊臣の血を享けた舞の命を狙う徳川方の忍たち。が、舞には天空船で渡ってきたというもうひとつの魂、蘭が宿っていた。そして蘭は告げるのだ―。人でも獣でもない、天からの追手が迫っていると。ついに姿を現す蠅の眼をした不気味な生物。忍術妖術入り乱れた妖異な闘いはいよいよ佳境へ。縦横無尽に歴史をぶった斬る、超時代伝奇ロマン、待望の第4弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫
1
『大帝の剣』シリーズ四巻目であります。四巻目にしてやっと物語が動いた! お話を畳みに入った!という感じの本巻、何しろ一巻から引っ張ってきた獣人権三とムササビの半助が意外に呆気なく退場してしまうんだもの。いや、ホント、万源九郎と権三がやっと初対決かと思ったら、圧倒的な強さであっさりやっつけてしまうんだから。権三・土蜘蛛衆との連戦で万源九郎はここにいたってようやく主人公らしい活躍ぶり、いままでは通りがかるか回想シーンくらいしか出番のなかった天草四郎改め牡丹も本格的に参戦!というところで次巻に続く。星四つ。2020/03/05
なるかみ憂
0
★★★2005/05/07