角川oneテーマ21<br> いじめるな!―弱い者いじめ社会ニッポン

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角川oneテーマ21
いじめるな!―弱い者いじめ社会ニッポン

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  • サイズ 新書判/ページ数 198p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784047101357
  • NDC分類 371.45
  • Cコード C0295

出版社内容情報

どうして弱い者いじめは繰り返されるのか? いじめはなぜ起こり、なぜなくならないのか? あなたは無意識にいじめに荷担していないか? インターネットなどを通じてさらに陰湿化していく日本の「いじめ」の実態から、その真の原因を探る。

内容説明

日本のいじめが様変わりし、陰湿化した理由を探る。「いじめ社会」日本の精神構造と社会的背景を徹底分析。

目次

第1章 対談 何がいじめを生み出しているか(いじめには二つの種類がある;いじめの質が変化した ほか)
第2章 いじめの精神構造(香山リカ)(診察室で出遭った「いじめ」;精神医学は「いじめ」をどうとらえているのか ほか)
第3章 対談 教育力といじめの関係(差別の苦労はひとを美しくしない;子どもは親の背中を見て育つ ほか)
第4章 競争社会の過酷ないじめ(辛淑玉)(過度の競争社会はどのような結果を生むか;増え続けるパワハラ ほか)
第5章 対談 悪循環するいじめ社会(子どもに蔓延する実感のなさ;子どもは家出より死を選ぶ ほか)

著者等紹介

香山リカ[カヤマリカ]
1960年、北海道生まれ。東京医科大学卒業。精神科医。帝塚山学院大学人間文化学部人間学科教授。学生時代より雑誌等に寄稿。その後も臨床経験を生かして、各メディアで社会批評、文化批評、書評など幅広く活躍し、現代人の“心の病”について洞察を続けている。専門は精神病理学だが、テレビゲームなどのサブカルチャーにも関心を持つ

辛淑玉[シンスゴ]
1959年、東京都生まれ。85年に(株)香科舎を設立し、人材育成コンサルタントとして活躍中。年間百数十本の研修・講演を行う傍ら、新聞、雑誌、テレビ、ラジオなどあらゆるメディアで論説活動を展開。構造的弱者支援のための活動を様々に実践する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カッパ

18
今は非スティグマ型のいじめも増えた。関係性の中で背負わさららことも多い。自分の不安から解消されるためのいじめがある。これからの時代、ランクづけや、メディアのあり方でも助長される。その中で調整して不愉快を受け入れていくが望まれている。2017/01/23

阿部義彦

15
結構前(2008年)の本だけど、状況は変わらないどころか益々悪くなっている様に思う。日本特有の和をもって貴しと成す考えで、とにかく皆んな仲良くしましょうなんて甘っちょろい考えは捨てるべきですね。世の中には自分と全然考えの違う人々が当たり前にいるんだ!を受け入れてその多様性とその人にもそれなりの考え方が有るんだなと言うのを受け入れてそこを調整しながら生きていくしかない事に気付く事を受け入れるというのが始まりかな?偏狭でワガママで恥知らずにいつからなったんだと私でも思ってしまいます。2016/10/06

トダ―・オートマタ

4
いじめられている人は、疲弊して抵抗もできないという ところは納得がいった。 ただ、途中のところでパワハラを否定しているが その次に「若者は打たれ弱い」「若者がコミュニケーション能力がない」 というのが個人的には納得できなかった。 最初の方で若者は疲弊していると書いておいて ここで若者叩きを安易にするのは 社会的に「若者イジメ」を許容しているように感じる。 2011/10/26

totuboy

2
「いじめられる側にいじめの原因がある」と考える子は非常に多い。結局、そうやって自分のやっていることに理由を後付けしていることに痛烈な批判を加えている。心理学的、社会科学的にそれぞれの専門とする分野からのアプローチがあって面白いが、ところどころ「一般的に」と根拠に薄い部分はある。あと、安倍さんが病気を理由に辞めたことを痛烈に批判している箇所があるが、結局そうやって批判しやすいところに避難が集中する、いじめの構図を二人の方も加担しているような気もしてしまう・・・。2012/11/25

xtc1961ymo

1
再読、ネットの発達が新たないじめ、村八分を助長している、また、同調圧力が本当に強すぎるわ、なんか、八ツ墓村の世界か、今の日本は?とか思ってしまった。人と違ってても、ああ、そうなのとあっさり自然に、認証したりできんのかねー。と思った。子供が子供をあやめ、子供が子供と子をつくる、子供だけの青い部屋。←大森靖子の唄より。2012/07/08

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