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角川oneテーマ21
危機の日本人

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784047100305
  • NDC分類 302.1
  • Cコード C0295

内容説明

日本はアメリカを凌駕してはならない。それは、日本の発展の前提である国際的秩序をみずからの手で崩壊させることになるからだ。日本が選ぶべき道は何か?社会がバブルに沸く20年前に現代日本の危機を見抜いていた山本七平が、様々な「日本人論」から浮き彫りにされた日本人の特質と行動原理を独自に検証し、現代の我々に向けて綴った一冊である。

目次

序章 相手を知るにはどうするか(敵を知るにはどうするか;ギャラップ調査に見る「日本人」像 ほか)
第1章 欧米人の見た日本(宣教師たちは日本をどう見ていたか;「生来、道理に明らか、盗みを憎む…」 ほか)
第2章 『看羊録』の日本(日本に拉致された韓国人の見聞記;上下の区別がなく威厳に欠ける ほか)
第3章 『人鏡論』の日本(世界に類のないユニークな作品;著作者不明の大ベストセラー ほか)
第4章 未来への課題(「仏道のくせは幻術なり、儒道のくせは文辞なり」;「自然」に対する誠実こそ人の「道」 ほか)

著者等紹介

山本七平[ヤマモトシチヘイ]
評論家・日本研究者。ベストセラー『日本人とユダヤ人』を始め、「日本人論」に関して大きな影響を読書界に与えている。1921年生まれ。42年青山学院高商部卒。砲兵少尉としてマニラで戦い捕虜となる。戦後、山本書店を設立し、聖書、ユダヤ系の翻訳出版に携わる。70年『日本人とユダヤ人』が300万部のベストセラーに。『私の中の日本軍』『日本教の社会学』『帝王学』『昭和天皇の研究』『聖書の旅』『論語の読み方』など多数の著書を刊行し、日本文化と社会を批判的に分析していく独自の論考は「山本学」と称され、日本文化論の基本文献としていまなお広く読まれている。91年没(69歳)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たー

14
なかなか興味深い日本人論。神道、仏教、キリスト教混在でも平気な日本人の思考が理解できた気がする。2012/12/14

Willie the Wildcat

14
20年以上の月日で何が変わったのか?色褪せないですね。「日本」を歴史、特に諸外国の視点の歴史を振り返る。帝政ロシア、ゴローニンの見識の深さは印象的。一方、異なる意味で印象深いのが、ペリー提督の幕府役人の印象。その血は、今の政治家が引き継いでいる・・・?!(汗)再認識させられたのが「わび、さび」の文化。そして”天下一”の意味とその心意気!物欲主義からの脱皮は、現代人には難しいとは思うが、根底に流れ・受け継ぐ「日本人としての”何か”」は大切にしたいと痛感。2012/08/28

mura_海竜

8
1986年の著。日本人の考察については古さは余り関係ないと思い、反対に今だから有益なものがあるのではと読了。目次を見て興味あるところだけ。詳細は難しくついていけない・・・。特に「未来についての課題」を読んだ。日本の特性とアメリカとの貿易問題にも。1ドル150円になっても日本は大丈夫という話・・・、今はもっと進んでいるケド。結局、自然的環境に従っていれば良いと。日本人の特性である機能至上主義と経済至上主義は産業を作る。2013/01/14

sai

1
資本主義社会になる前の大昔に、「金が全て」という考えあったのが面白い。2012/04/15

niomoc

0
[★★★]日米貿易摩擦の頃の本。当時と今とではだいぶ時代が違うなと思いつつも、対米従属コンプレックスの高まりから、日本がアメリカによる秩序を壊す方向に向かうかもしれないという危惧は今も当てはまると思う。もし、日本とアメリカが対立して、アメリカと中国が組んだとしたら…。日本としては、アメリカないしは中国に頭を下げてでもそうならないようにするのが正解だろうが、実利とともに名誉を重んじる日本人がそれに耐えられるだろうか。さすがに昭和のように外へ出ていこうとはしないと思うが…。2014/12/05

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