内容説明
西洋文明至上主義の時代にヨーロッパで生まれた神話学が、現代にいたるまでどのように変容してきたか、学説史にそって解き、現代において神話が果たす役割とは何かを分析する。
目次
第1章 神話学説史の試み
第2章 十九世紀型神話学と比較言語学
第3章 マックス・ミュラーと比較神話学の誕生
第4章 フレイザーと『金枝篇』
第5章 デュメジルと「新比較神話学」
第6章 レヴィ=ストロースと「神話の構造」
第7章 レヴィ=ストロースと「神話論」
第8章 エリアーデと「歴史の恐怖」
第9章 キャンベルと「神話の力」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
p.p.
5
神話学を19世紀型と20世紀型に分け、その背後に流れる異なる二つの考え方=パラダイムによって、6人の代表的神話学者を選び、その研究の事績と評価についての説明を通して、神話学史を概観している。こうして概観してみると、神話学はまだ若い。未だ流れの中にあり、それは滔々と流れ続けている。http://mediamarker.net/u/p_pakira/2011/05/25
新城
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神話学の入門書。偏りがなくわかりやすい。
陽香
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h110330
里々
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比較言語学に範をとった十九世紀型神話学から構造分析主体の二十世紀型神話学への移行を、ミュラー、フレイザー、デュメジル、レヴィ=ストロース、エリアーデ、キャンベルの六人を取り上げて概括する。2010/05/10