内容説明
開択者が明らかにする原点と未来。新時代の共通基盤、その本質とは。
目次
第1部 インターネットの理念(フロンティアの流儀;技術の誕生と成長;インターネットの仕組み;変貌するインターネット;インターネットを誰がどのように運用するのか;インターネットプロトコル)
第2部 TCP/IP発明者からの「宿題」(インターネットの再発明)
著者等紹介
村井純[ムライジュン]
慶應義塾大学環境情報学部長・教授。1955年生まれ。慶應義塾大学工学部卒。同大学院工学研究科後期博士課程修了。1987年工学博士号を取得。1984年東京工業大学と慶應義塾大学を接続した日本初のネットワーク間接続「JUNET」を設立。1988年にはインターネット研究コンソーシアムWIDEプロジェクトを発足させ、インターネット網の整備、普及に尽力。初期インターネットを、日本語をはじめとする多言語対応へと導く。日本人で初めてIEEE Internet Awardを受賞。ISOC(インターネットソサエティ)の選ぶPostel Service Awardを受賞し、2013年「インターネットの殿堂」入りを果たす。「日本のインターネットの父」「インターネットサムライ」として知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
vinlandmbit
36
図書館本。いずれ紙媒体書籍を前回集めたいシリーズですが、支出の調整上、今は我慢し、図書館で借りてきての読了。村井教授の著書をいくつか読んできていますが、ひとつ振り返り的書籍であり、通信/ネットワークを軸とされている方は一読必須と感じています。2022/04/02
イノ
9
キンドルで15巻80%セールで勢いで購入。インターネットについての歴史と仕組みが詳しく載っている。 まだ始まって間もない頃に今後を見すえた洞察力と見えない人達の努力が載っていたり、オリンピックで有効性が広まったり技術的なところも詳しく載っている。 さらに今後の展望や最近にぎわっている物とインターネットについてもかかれていて面白かった。2016/02/28
マエダ
6
見聞を広める為読了2015/01/16
roughfractus02
5
インターネットをデジタル情報時代の印刷技術に譬える監修者は、近代の印刷技術が中世アーカイブを公開してデータベース化したかに見えても資本主義の集中、集積、集約による独占を加速させたように、インターネットも情報資源が移る過程(プロトコル→アプリケーション)で独占が起こる点に注意を促す。ブロックチェーンの分散化が出て来る背景を念頭に、読者はオープンソース概念を検討することができる。すると、デジタルコストの無料化(free)、人類全員の自由な(free)参加を可能とする空間とその技術開発がぶつかる壁が見えてくる。2018/05/29
konomichi
5
いつぞやの、アマゾン太っ腹シリーズ全巻合本版、その一。村井先生の章。村井先生自ら語るインターネットのこれまでの歴史と、生ける伝説ブィントサーフ先生の講演記録は必読。サーフ先生の「TCPの終端をIPアドレスにしたのは失敗やった、堪忍な。」の一言に救われた思いがして泣きそうになった。ウェブ紀元前を知るロートルエンジニアと、これからネットの仕組みを知ろうとする若い人に捧げます。2017/04/17