サウンド・コントロール―「声」の支配を断ち切って

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  • サイズ B6判/ページ数 252p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784046532398
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0036

内容説明

ソクラテスを裁いた古代ギリシャ裁判員法廷と中世日本の武断統治。ナチス・ドイツのホロコーストとアフリカに蔓延するジェノサイド。そして現代日本のマルチメディア裁判員法廷、その死角―。行動する音楽家の驚くべきフィールドワークと、時と場所を越える自在な思考が描きだす、メディア、法、そして声のグローバル・ダイナミクス。

目次

第1部 南へ一九九四/二〇〇七年、ルワンダ―草の上の合議(サバンナの裁判員;雨のガチャチャ)
第2部 西へ司教座と法廷―ローマからギリシャへ(ガリレオのメトロノーム;官僚アンブロジウスの遠謀;玉座は蜂を駆逐する)
第3部 東へ白い砂の沈黙―日出づる国の審判で(石山本願寺能舞台縁起;銀閣、二つのサイレンサー;裁きの庭と「声」の装置)
第4部 北へメディア被曝の罠を外せ!―サウンド・コントロールと僕たちの未来(確定の夜を超えて)

著者等紹介

伊東乾[イトウケン]
1965年、東京生まれ。作曲家、指揮者。ベルリン・ラオムムジーク・コレギウム芸術監督。東京大学理学部物理学科、同大学院総合文化研究科博士課程修了。2000年より東京大学大学院情報学環・作曲=指揮・情報詩学研究室准教授。第二次世界大戦時の音楽メディア情宣への批判を原点に、人間にとって「聴く」とは何かをジャンルを越えて問いつつ、作曲・演奏・基礎研究などに取り組む。第1回出光音楽賞ほか受賞多数。2006年にはオウム真理教のマインド・コントロールを追った『さよなら、サイレント・ネイビー―地下鉄に乗った同級生』(集英社)で第4回開高健ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

cocolate

1
『声のサイエンス』(山崎広子/著)を読んで、この本を読んだことを思い出した。2011/09/06

みこと

1
う~ん、もっとどうして声や音が人を支配できるのか、科学的な解析を期待したのですが、そういう内容ではなかった。いろんな蘊蓄が披露されすぎていて、まとまりに欠ける感じがした。なんか裁判制度とか権力者によるコントロールとかについて語りたいのだと思うが、残念ながら今ひとつ理解できず。小生が、筆者いうところの愚民だからか?2011/08/14

Kaname Funakoshi

0
作曲家・指揮者による作品だが音楽の話ではなく、社会における声の力の話。ルワンダでラジオが虐殺を引き起こしたこと、ガリレオは音楽家だった父親の影響を受けていたのではないかということ、平安時代は死刑がなかったというがそれは識字率の高かった上流階級の話で、声によるコミュニケーションしか行われなかった下層民では暴力によって支配されていたこと、ほとんどの裁判員は証人の話を理解できていないことなど、幅広く書かれている。2016/11/19

mita

0
参考に2015/08/13

honey

0
この本のジャンルはなんだろう?エッセイ?世界史の教科書?知識の披露? せっかく異色の経歴の才能ある方なのだから、読者を意識した本を書いてほしい。2011/08/26

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