角川学芸ブックス
セレンディピティの探求―その活用と重層性思考

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  • サイズ B6判/ページ数 249p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784046520005
  • NDC分類 141.5
  • Cコード C0395

内容説明

偶然の発見から物事の本質を察知し、思いもよらない世界を開発していく「セレンディピティ」という言葉が、自然科学の分野で聞かれるようになって久しい。近年になり、社会科学やビジネスの世界でも、この言葉が一種の「キーワード」のように使われはじめた。多くのノーベル賞受賞者も関心をいだく、この「セレンディピティ」の世界を最先端の研究成果と実践的な活用方法から、斯界の第一人者である二人が、懇切丁寧に解き明かす待望久しい解説書。

目次

第1部 セレンディピティ活用研究(セレンディピティとその活用;セレンディピティの概念;フローチャート;偶然とその意義;察知力とその意義;仮説立案;情報収集と情報への対応;検証と評価;組織への導入)
第2部 セレンディピティを活かす重層性思考の世界(人工の世界と自然の世界の対比;分けられる世界と分けられない世界;排除・流動の論理と包摂・土着の論理;偶発性はどこまで扱えるのか;重層性思考が拓く世界;むすび)

著者等紹介

澤泉重一[サワイズミシゲカズ]
1963年富山大学工学部機械工学科卒業。三菱電機株式会社に入社、海外プラント建設を担当するなかで、「セレンディピティ」に関心をいだく。2000年富山県立大学特別研究員、02年より客員教授。現在・京都大学大学院情報学研究科研修員、SAM(近代経営化協会)日本チャプター理事

片井修[カタイオサム]
1969年京都大学工学部機械工学科卒業。修士・博士課程、助手・助教授を経て、京都大学大学院情報学研究科システム科学専攻教授、工学博士。1980年~81年フランス国立情報学自動制御研究所客員研究員。1988~98年日本ファジィ学会(現・日本知能情報ファジィ学会)の会誌編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶらり

3
確か『思考の整理学』でも紹介されていた「セレンディピティ」。仕事上の活用期待もあり、いつか深入りしてみようと思っていたら、ダイヤモンドの特集で今年の必読書として紹介されていたので早速。心理学等からのメカニズム解析や経営や意思決定システムへの導入など、様々な角度から皆さん深入りし始めている!セレンディピティカードなんてイケてる試みも。個々人にセレンディピティを誘発させる工夫も面白いが、開発に従事するチームの他に複数の開発を鳥瞰するチームを持つことが組織的な重層性思考を可能にするのでは。私も深入りしてみよう。2011/01/30

Norihiko Shr

0
単なるビジネスツールてな扱いだな。2015/01/22

まるぽー

0
実践的なセレンディピティ論。特に「察知力」と「仮説立案」については、日頃の生活の中でも意識していこうと思う。専用のカードを作るかどうかは別にして、そこからさらに「外化」することも必要なようである。本書を読むまでは、セレンディピティは日常生活を送る中での僥幸であり、その発生頻度を高めるという発想も、企業等で組織的に行うという可能性も考えていなかった。そういう意味でとても新鮮な発見であった。残念なのは、第2部は自分には難しすぎて、ほとんど理解できなかったことである。2012/11/24

モモのすけ

0
『千夜千冊 1304夜』がきっかけ。2010/02/05

tomoaki0226

0
聞きなれない言葉「セレンディピティ」。偶然に何かを発見する'能力'のこと。ニュートンがリンゴが落ちるのを見て万有引力を発見した、という例がよく言われる。しかし、普通の人がリンゴが落ちるのを見て万有引力に気づけるわけがない。常にその分野を研究していたニュートンだからこそ気づけたのである。この本ではそんなセレンディピティの生かし方について述べられている。前半はなんとなくわかってためになったと思うが、後半は「○○理論」などの話が多く出てきてほとんど理解できなかった。。。2011/06/26

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