内容説明
偶然の発見から物事の本質を察知し、思いもよらない世界を開発していく「セレンディピティ」という言葉が、自然科学の分野で聞かれるようになって久しい。近年になり、社会科学やビジネスの世界でも、この言葉が一種の「キーワード」のように使われはじめた。多くのノーベル賞受賞者も関心をいだく、この「セレンディピティ」の世界を最先端の研究成果と実践的な活用方法から、斯界の第一人者である二人が、懇切丁寧に解き明かす待望久しい解説書。
目次
第1部 セレンディピティ活用研究(セレンディピティとその活用;セレンディピティの概念;フローチャート;偶然とその意義;察知力とその意義;仮説立案;情報収集と情報への対応;検証と評価;組織への導入)
第2部 セレンディピティを活かす重層性思考の世界(人工の世界と自然の世界の対比;分けられる世界と分けられない世界;排除・流動の論理と包摂・土着の論理;偶発性はどこまで扱えるのか;重層性思考が拓く世界;むすび)
著者等紹介
澤泉重一[サワイズミシゲカズ]
1963年富山大学工学部機械工学科卒業。三菱電機株式会社に入社、海外プラント建設を担当するなかで、「セレンディピティ」に関心をいだく。2000年富山県立大学特別研究員、02年より客員教授。現在・京都大学大学院情報学研究科研修員、SAM(近代経営化協会)日本チャプター理事
片井修[カタイオサム]
1969年京都大学工学部機械工学科卒業。修士・博士課程、助手・助教授を経て、京都大学大学院情報学研究科システム科学専攻教授、工学博士。1980年~81年フランス国立情報学自動制御研究所客員研究員。1988~98年日本ファジィ学会(現・日本知能情報ファジィ学会)の会誌編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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