内容説明
宗教学者、円空研究家、人類学者との対談は、「縄魂弥魂」(縄文の中に弥生の魂が宿る)という造語が生みだされ、神仏一体の修験道、二種廻向=イオマンテの思想へと広がる。日本人にとってのあの世とは。人は仏になれるのか。日本の原信仰に立ち戻り、「神と仏」に迫る。
目次
1 神となる、仏となる―日本人の「あの世」観(山折哲雄)
2 「円空」霊木化現―神仏を生む樹(長谷川公茂)
3 奥山の動物は神―賢治の宇宙(河合雅雄)
異能者たちの宴(西川照子)
著者等紹介
梅原猛[ウメハラタケシ]
哲学者。大正14年(1925)、宮城県に生まれる。京都大学入学、縄文・アイヌを研究。「梅原日本学」を確立。現在、「梅原学」確立のため、再びアイヌ研究に入る。国際日本文化研究センター初代所長
山折哲雄[ヤマオリテツオ]
宗教学者。昭和6年(1931)、サンフランシスコに生まれる。岩手県で育つ。東北大学文学部印度哲学科卒業。宗教学・思想史専攻
長谷川公茂[ハセガワキミシゲ]
昭和8年(1933)、愛知県に生まれる。昭和35年5月7日、岐阜県関市洞戸高賀・高賀神社で、偶然、「大般若経」の裏に貼りつけられていた円空の歌を発見、その数千六百余首。この歌に円空の精神世界と“美”を見て、翻刻を開始。昭和38年、『底本円空上人歌集』を編集刊行。現在、「円空学会」理事長。平成15年より梅原猛と二人三脚で、円空の再フィールドワークを行う
河合雅雄[カワイマサオ]
人類学者。サル学のパイオニア。大正13年(1924)、兵庫県篠山市に生まれる。京都大学理学部動物学科卒業。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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(ま)
haruno
ご〜ちゃん