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中経の文庫
働かないアリに意義がある

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  • サイズ 文庫判/ページ数 221p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784046016287
  • NDC分類 486
  • Cコード C0145

出版社内容情報

人間よ、アリから学べ! 20万部突破の大ヒット単行本、文庫化!働き者として知られる働きアリだが、実はその7割はいつも休んでいて、1割は一生働かない! だがこの事実にこそ、組織存続への秘密が隠されているのだという。これを発見した生物学者が著した、新感覚の生物学。

長谷川 英祐[ハセガワ エイスケ]
進化生物学者。1961年、東京生まれ。北海道大学大学院農学研究院生物生態・体系学分野動物生態学研究室准教授。観察、理論解析とDNA解析を駆使し、主に真社会性生物の進化生物学研究を行っている。実験から得た「働かないアリだけで集団をつくると働くものが現れる」などの研究で話題を呼んだ。

内容説明

働き者の代名詞的存在のアリ。彼らの組織のなかには、休んでばかりいたり働かないアリもいる。しかし普段せっせと働いているアリが疲れて動けなくなったら、サボっていたアリたちが俄然働きだす。彼らは働くアリたちの交代要因だったのだ。働き者だけの組織よりも働かない者がいたほうが組織は長続きする!?アリの生態から人間社会が見えてくる。

目次

序章 ヒトの社会、ムシの社会
第1章 7割のアリは休んでる
第2章 働かないアリはなぜ存在するのか?
第3章 なんで他人のために働くの?
第4章 自分がよければ
第5章 「群れ」か「個」か、それが問題だ
終章 その進化はなんのため?

著者等紹介

長谷川英祐[ハセガワエイスケ]
進化生物学者。北海道大学大学院農学研究院准教授。動物生態学研究室所属。1961年、東京都生まれ。大学時代から社会性昆虫を研究。卒業後、民間企業に5年間勤務したのち、東京都立大学大学院で生態学を学ぶ。主な研究分野は社会性の進化や、集団を作る動物の行動など。特に、働かないハタラキアリの研究は大きく注目を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鱒子

56
kindle。アリの世界をこと細かく解説しながら、「群れ」という形を考える本。アリを通して、ヒトの社会との共通点や相違点を、自然選択説を支持する著者が解説します。「みながいっせいに働くシステムは直近の効率が高くても 、未来の適応度は低い」オットに話すと「そうかも知れんが、会社だとチーター(働かない者)の直属の上司はたまらんぞ」と嘆いてます(^◇^;)2018/03/22

Sakie

22
「働かない働きアリ」で話題になった本。今また読み直されてほしい。アリもハチもヒトも真社会性生物であり、社会を形成する種の論理は共通と考えて無理はない。中でも仕事への反応レベル=閾値の考え方は胸に刻みたい。物事への閾値が個体ごとに多様になることは、社会に必然なのだ。余力があるから非常時に対応できるし、個性があるから必要に応じて配置できる。人員を画一的に扱う/評価する志向性は、近視眼的な最適解の追求であり、短期的には利益につながるとしても、"未来の存続可能性"から離れる可能性が強い点は覚えておくべきだ。2020/05/01

Nobu A

19
長谷川英祐著書初読。確か、福岡ハカセの推薦本だったはず。内容も然る事乍ら筆者に注目。やや難解な箇所が所々あるが、「反応閾値」等のキーワードを用いながら蟻の生態や習性を分かり易く解説し「無駄」の重要性を説いている点が秀逸。あとがきの「今、役に立つものだけに投資しろ、と言う声はよく聞かれますが、それは滅亡への一本道です」が心に響く。筆者の進化生物学者と言う名称に驚いた。そんな専門領域があるんだ。業界の裏話も面白い。「僕はもう引退するから」って達観気味なのはやや残念。でも、長谷川先生から目が離せないな。2023/02/12

アルカリオン

17
「働かないアリ」はバックアップ要員。コンピューターシミュレーションでは、働かないアリがいた方がコロニーの寿命が長い▼私は電子書籍を保有しているが、現在は絶版(と言うのかな?)。8月末にヤマケイ文庫から紙&電子であらためて出版されているので、おそらくそれが理由だろう。2021/09/07

13
読む前は「アリのことなんか知ってどうすんねん」とか思っていたが、いやはやコレが面白い。ただ研究内容をのし書きするだけでなく、いろいろな方面と混じえて説明しており、純アカデミックパーソンではないからこそ書ける内容だった。見た目のキモさはどうしようもないが、そのシステムや生態については興味がとどまるところを知らない、昆虫。2020/01/28

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