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内容説明
200万字の本を読むことでたった1秒だけ、時を止めることができる一族“時載り”。バベルの塔に住み、本を摂取することで生きている彼らだが、わざわざ人間界にやってくる変わり者もいる―それが僕の隣の家に住む幼なじみの少女・リンネだ。「わくわくするような大冒険がしたいな」というリンネの一言により僕らは、時間を自由にまたぎ歴史の中に住む死の集団“時砕き”が所有する、“誰にも読めない本”を巡る冒険を始める。
著者等紹介
清野静[セイノセイ]
北海道在住。第11回スニーカー大賞にて『時載りリンネの冒険』で奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
芳樹
31
【BW読放】時を止めることができる一族『時載り』の少女リンネと彼女の幼馴染みの少年久髙が、ある日「誰にも読めない本」と出会ったことから始まるひと夏の冒険譚。これは面白い。リンネのの「わくわくするような大冒険がしたいな」という一言が全ての切っ掛けですが、それに続く彼女の願いを叶えるような展開が楽しいですね。内容的にライトノベルよりも、つばさ文庫などのジュブナイルレーベルでの出版の方がもしかすると相応しいのかも、と思ったり…。ともあれ大人も子供も楽しめる、わくわくする冒険小説でした。続きを読むのが楽しみです。2023/08/13
ソラ
6
【読メ登録以前読了作品】 内容(「BOOK」データベースより) 200万字の本を読むことでたった1秒だけ、時を止めることができる一族“時載り”。バベルの塔に住み、本を摂取することで生きている彼らだが、わざわざ人間界にやってくる変わり者もいる―それが僕の隣の家に住む幼なじみの少女・リンネだ。「わくわくするような大冒険がしたいな」というリンネの一言により僕らは、時間を自由にまたぎ歴史の中に住む死の集団“時砕き”が所有する、“誰にも読めない本”を巡る冒険を始める。 2008/04/11
百木
2
本文でも二回、冒頭カラー挿絵でも使われているリンネの「わくわくするような大冒険がしたいな」で始まる台詞の素晴らしさ。本当にこの台詞は良い……。服装の描写が細かいとことかルウの読んでる本のチョイス(サリンジャー、ポール・オースター、カート・ヴォネガットJr.……)も良いですね。設定も面白いしこんな感じで光る点は大いに感じるけどデビュー作で作者のまだ小慣れていない感も。2014/08/17
GEL
2
おお、すごい正しいジュブナイル、児童文学の味だこれ。小学校の頃の図書館を思い出した。情報食べて時を止められるヒロインと主人公の冒険譚。そうそうジュブナイルって深読みしないと萌えキャラもサービスシーンもないんだよなあ。この児童文学味が懐かしくてさわやか。こういうのでいいんだよこういうので。2011/04/08
おぜっぴ
2
再読。相変わらず透明感のある素敵な物語。ルウ、蘆月長柄との出会いなど忘れていたことも多かったのでちょっと新鮮な気分で読めた。毎度のことながら、本が食事だったらどんなにいいだろうと憧れる。2009/10/27