内容説明
美しい花嫁衣装に包まれた白い肩を落として、リンゼは悟った。(…歓迎されて、ない―…)。黒髪のリンゼは強豪部族『柳の篭を燃やすフランク』族長の姪。人質同然に北の弱小部族『深き断層の谷のフランク』へ輿入れしたが、周囲の反応は冷たかった。そんな中、夫ヘルマンの優しさに触れ、リンゼは彼への恋心を自覚する。けれど婚礼の夜、「おまえを抱くことはできない」と言われてしまい―。
著者等紹介
榛名しおり[ハルナシオリ]
神奈川県平塚市在住。『マリア ブランデンブルクの真珠』でデビュー
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