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出版社内容情報
岩井 恭平[イワイ キョウヘイ]
著・文・その他
るろお[ルロオ]
イラスト
内容説明
人の夢を喰う代わり、寄生主に超常の力を与える“虫”が出現して10年―その恐るべき力により、極秘機関“特環”に幽閉されていた杏本詩歌。特環を裏切り、詩歌を連れ去った白樫初季。そしてある届けもののため、最強の虫憑き“かっこう”を探す海老名夕。3人の少女は傷つき迷いながらも、それぞれの譲れぬ想いを胸に“かっこう”が待つ桜架市をめざす!出会うはずのない夢たちが奇跡のように邂逅した、最高で最悪の逃避行。
著者等紹介
岩井恭平[イワイキョウヘイ]
1979年生まれ。茨城県水戸市在住。第6回角川学園小説大賞にて優秀賞を受賞。『消閑の挑戦者 パーフェクト・キング』でデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まろりん
3
大助サイドではなくて詩歌サイドのお話。女の子達の逃避行と聞いて、きゃわわなイメージを事前にしていたけど、読んでみたら思ったよりハードで凄まじかったです。特に初季…。飛行能力は良くても他は凄く弱い初季の闘い方は胸をえぐるようでした。監禁生活を耐えるかのような大人しい詩歌も、救いとしてたったひとつのものを求めるのですが、その求めたものがあまりにも切ない。それがあれば頑張れるというのはわかるけど、それを支えに他の全てを耐えるのはとても悲しいな。しかもこの巻の最後で…まさか敵対しなきゃいけなくなっちゃうのかな。2014/05/05
あわうみ
3
再読。昔読んだときは「大助がどうなったか知りたい」と思って読み流していたので、大部分が忘れていて新鮮でした。読み直していると細かい伏線がところどころに張られていて、改めてこのシリーズのすごさを感じます。2014/01/23
オクト
3
詩歌、夕、初季の3日にわたる逃避行の話。最悪な場面からの最高の復讐でした。暗躍する中央本部が気になるところです。2013/03/28
愕天王
3
主役は『からす』と呼ばれる虫憑き。そして夕という名の一般人。 いつもと違った視点の物語なので新鮮な気持ちで読めます。 何より『からす』の人間性が魅力的。強さと弱さ、善と悪の間で揺れ動く葛藤にすごく人間らしさを感じました。 てゆーか熱いよ『からす』。これ、『からす』に泣く回だよね?泣いていいんだよね? その他にも『霞王』や『C』等、名前だけだった面々も登場してます。個人的に『霞王』が(ry。 そしてむしばねの新リーダー誕生や、東と中央の対立等、今後の勢力争いも楽しみです! 人間味溢れる物語。次も期待します!2010/07/20
ターキー
2
復讐に燃えた初季ちゃんが友達を見つけて復讐を成し遂げたのが印象的でした。あと霞王ちゃんもいいキャラしてますね。2016/07/10