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出版社内容情報
岩井 恭平[イワイ キョウヘイ]
著・文・その他
るろお[ルロオ]
イラスト
内容説明
人の夢を喰う代わり、寄生主に超常の力を与える“虫”が出現して10年―薬屋大助は極秘機関に所属する最強の虫憑き“かっこう”として、モイラ高校での監視任務につく。監視対象は大助を兄のように慕う盲目の少女・千莉だ。だが“始まりの三匹”と呼ばれる最も危険な虫憑きの一人、“浸父”が千莉を襲ったことから、千莉は列車で移送、隔離施設に収容されることに!愛しさと憎しみの軌道が交錯する、夢みる者たちの胸焦がす旅路。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
27
陰謀蠢く第二弾。土師の妹であり、虫憑きでもある千莉の監視に赴く話。なんて遣る瀬無い物語なんだ。救いが無いにも程がある。登場人物一人一人が自分たちの信念に基づき、必死に行動しているのに、それを含めた全てが黒幕の掌の上というか、憐れに踊らされているような気がしてただただ切なかったです。魅力的なキャラがあっさりと死んでいくのはかなりツラいものがありますね。夢を見る為にこれだけの犠牲を払わないといけないとか、この物語ハードすぎるわ。果たして次巻はどうなるんだろうか。2017/09/18
ソラ
17
実は設定とか世界観とかよくわかってはない。だけど、何か引き込まれるものがあるなぁ。最後は良くわからないながらも心動かされるものがあった。2012/12/11
サクジツ
7
皆が守りたい者の為、信念の為に闘うことが出来てすごいと思う。緒里はほんとうにかっこよかった。できればずっと千利のそばにいてほしかったな。意識を失っている土師圭吾の指名で支部長代理を務める五郎丸柊子は今の特環をぶちこわす宣言をする。平凡以下と言われる柊子はどんな行動をとるのだろう。サブタイトルって大事だなと初めて思いました。2016/02/09
ティス@考える豚
6
すごいです。もっと評価されるべきというタグをつけたいですね。この高揚感は上遠野浩平さんのブギーポップ以来です。確かな文章力と『誰かを守りたい』という単純な願いから繰り出される物語に引き込まれてしまいました。倒れる者とその遺志を受け継ぐ者、キャストが瞬く間に移り変わりながらも一人一人のインパクトは絶大です。久々に熱い時間を過ごしました。2011/04/06
run
5
そうだ、以前も「なんでだよ」と思ったんだった…2014/05/28