内容説明
“君は、わたしを捜せないかね…?”あの日の囁きが予告であったかのように、突然学園から消えたヴィクトリカ。遠くリトアニアの修道院“ベルゼブブの頭蓋”に幽閉され、ゆっくりと弱ってゆく彼女を救うため、一弥はひとり旅立った。豪華列車で出会った奇妙な客たち、遠い戦争の記憶。謎の夜会“ファンタスマゴリア”の血塗られたショー。かつてこの地で何が起こったのか。そして、一弥とヴィクトリカの運命は―。
著者等紹介
桜庭一樹[サクラバカズキ]
2000年デビュー。04年『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』が、ジャンルを超えて高い評価を受け、07年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞を受賞。同書は直木賞にもノミネートされた。08年『私の男』で第138回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
勇波
156
来るべきクライマックスへのプロローグといったところでしょうか。。このシリーズ年内には読破したい★2014/06/08
エンブレムT
115
それは、いまと同じこの場所。しかし、遥か遥かむかしのできごと・・・。リストニアに存在するベルゼブブの頭蓋と呼ばれる修道院。学園から、その場所へ幽閉場所を移されたヴィクトリカ。かつて疫病の流行ったこの地で、国民を見捨てた国王が呪われた死を迎えたその場所へ。かつて大戦の折、涙を流す聖母マリアが出現し全てを死に誘ったその場所へ。ある目的のための生餌として。・・・今巻はゆっくり物語を畳んでるな~と思っていたら、ラストにパサリと落として裏返しに広げられちゃった感じ。『つづく』なんだねー。次巻、手元にないというのにw2012/08/20
テンちゃん
104
知恵の泉の少女(⊙.⊙)ヴィクトリカ!⇨父の思惑!( ̄へ ̄)リトアニアの修道院「ベルゼブブ」の頭蓋に幽閉!⇨衰弱するヴィクトリカ!(´-﹏-`;)助けに向かう一弥!⇨豪華列車( ̄へ ̄)奇妙な客!遠い戦争の記憶!謎の夜会!血塗られたショー!⇨『この地でなにがあったのか?』(⊙.⊙)『混乱の中で必死にヴィクトリカを救出!』⇨『二人の絆がいっそう深まる!』傑作作品。☆(﹡ˆ﹀ˆ﹡)4.52015/12/30
財布にジャック
98
このシリーズって、読み始めた時は判らなかったんですが、私の大好きな方向に舞台もストーリーもどんどんと向かって行くようで、物凄いツボです!修道院、双子、奇術師、謎の夜会、奇跡認定士、こういうお話大好物なんです。しょっぱなから聖母マリアが涙を流す時点で、もう物語に釘付けなんですけど、最後のこの中途半端な終わり方に至っては、他の本を後回しにしても先を読まなくては気になって何も手につかない状態で…あ~っ!急いで続き行かせていただきます!2011/12/08
た〜
95
ブロワ侯爵の陰謀が本格的に動き出した感じで、物語も序章を終えて本編に突入かな。それにしても久城クンは相変わらずかいがいしくヴィクトリカに接しているなー2012/08/07