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内容説明
「真人！挑戦状が来たのよ！」姉の咲子のせいで、山奥の大邸宅で夏休みを過ごす羽目になった真人と守護霊・美海。霊能力者（自称）の咲子に、２０年もの失踪の後、記憶喪失状態で発見された小沼家の跡取り息子・喜代志を霊視してほしいというのだ。失われた記憶の鍵は、自分が喜代志であることすら認めない彼にとり憑く、美しい女性が握っている。だけどこの幽霊、いったい誰なの！？笑えて泣けるファンタジック・ミステリ、第２弾。
著者等紹介
矢崎存美［ヤザキアリミ］
１２月１２日埼玉県生まれ。８５年、星新一ショートショートコンテスト優秀賞受賞。８９年デビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ＠2019.11.2～一時休止
73
今回は記憶喪失？の謎を解く。最後のほうのベンチでの八重の行動に思わず吹いた。2014/12/02
ほたる
9
取り憑いた幽霊の正体は誰か。招待状から始まる一族を取り巻く謎。物語が進むにつれて見えて来た各々の関係性は一言で簡潔に言い表すことができるものではなかった。真相はかなり好き。こういうのを乗り越えて想いを昇華させる瞬間は辛いものだなと思う。2023/01/21
メルル
5
今回は事件の真相がかなり恐かった。本当の意味で幽霊だったわ。一作目の方がコメディ色が強かった気がする。登場人物がちょっと多かったけど、内容は面白いと思った。それにしても、ただの読者の私でさえ、姉の勢いに押され気味(笑) 真人は大変だね。2014/06/12
nyanco
4
続いて第二弾を。夏休み、咲子に仕事の依頼が。行った先は山奥の豪邸で…何だか「犬神家」っぽい設定だなぁ～と思って読んだら、あとがきにソレがモチーフだと書いてありました。ミステリー書きは「犬神家」「八つ墓村」は使ってみたいモチーフですよねw幽霊が見えちゃう真人くんが、旧家の大豪邸にごっちゃり居る幽霊たちにゲンナリ…っていうところが面白かった。見えちゃうとパワーを使いすぎてお腹が空きまくり…っていうところも。20年ぶりに戻ってきた行方不明の息子には別の記憶があり、自分が息子だと認めない。続→2014/02/13
林檎依存症
4
ある日、自称霊能力者の姉・咲子に手紙が届いた。内容は、『20年間失踪し、記憶喪失の状態で発見された息子の霊視をしてほしい』というもの。彼女は意気込んで依頼を受け、霊感のある弟・真人らと共に、彼らの元へ。するとその彼には女性の霊がとりついていて――。シリーズ２作目。色んな人の思いが絡み合う話だった。もう悲しんでもらえないのか・自分を忘れてしまうのかという幽霊の気持ちが痛い。また、いつも美海に守られているのに、真人は彼女を守ってやれないというのも、切なかった＞＜ それにしても、真人はちょっと気が多いような…2012/08/05
