内容説明
恋人の復讐のため連続殺人犯を射殺した刑事・小林洋介。その時から彼は、「多重人格探偵・雨宮一彦」となった。その雨宮を収監先の刑務所で待ち受けていたものは…。卑屈でサディスティックな暴力看守、所内で隠然たる力を持つニューハーフの謎の受刑囚、彼が仕切るあやしい賭博ゲーム、そのゲームを動かす悪意に満ちた双子の女の子。そして雨宮一彦の最初の事件が幕を開けた。六〇〇万部を突破したベストセラーコミックの原作者自身によるノベライゼーション。すべてはここからはじまる。
著者等紹介
大塚英志[オオツカエイジ]
1958年、東京都生まれ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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遠野
7
小説の内容はhttp://goo.gl/7zKGT9と全く同じ。あちらには田島昭宇による磨知のカラー口絵があるが、こちらにはなし。プラス、あとがきの内容が異なる。個人的に、このあとがきのためにこの本を取っておこうと思う。「ある種のサブカルチャーには少年期の不安定な時代を支えるような役割があって(中略)どうしようもないものの中にこそ抑止する力がある」2015/07/31
読み人知らず
4
何回も読んだ物語。なんかまったく同じ内容で別のタイトルで出されてないか?このひとはずっとこの物語で生きていくんだろうなあ。2013/01/14
なつのおすすめあにめ
3
プロローグで強調されていた「九〇年代」は今現在二十歳くらいの僕ら世代からすると、ひょっとしたら時差ボケを感じさせられてしまうのかもしれないですね。まぁそれも作者の意図するトコでしょうがね。なんだかこの作品は「ライトなノベルス」といった具合です、「ライトノベル」ではなく、ね。よくよく考えたら作者の意図を読者はくみ取るべきなのか?まぁそれがこの作品の裏テーマかもです。それでも、刑務所での「賭博ゲーム」は「カイジ」みたいで面白かったですよ。ただの消費される娯楽作品として読んだ場合ですよ。他は僕は知りますん。2011/07/20
あさひ
2
再読 大塚英志の今(現実)を書こうとしているのが好きだ。全て解決させないのはスッキリしないが、文庫本あとがきも納得。2011/05/24
セイ
1
コミック『多重人格探偵サイコ』の語られていない部分が書かれた小説です。 おおっ!って思って買ったけど、ずいぶん昔に読んだことある気もする(^-^; まぁ、持ってなかったから手に入れても問題なかったかな。そして今読んでも色あせてなかったです。2016/11/23