角川文庫 角川ソフィア文庫<br> 春宵十話 (改版)

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角川文庫 角川ソフィア文庫
春宵十話 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 208p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044094645
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報



岡 潔[オカ キヨシ]
著・文・その他

内容説明

「情緒の中心の調和がそこなわれると人の心は腐敗する。社会も文化もあっという間にとめどもなく悪くなってしまう」―数学者として世界的な難問を解き天才と呼ばれた岡潔は、一方で思想家としても多大な影響を残した。日本の文化を培ってきたのは自然に根差した「情緒」であり、戦後急速に西欧化が進む中、その伝統と叡智が失われることに鋭い警鐘を鳴らす。本質をみつめる精神の根底を語る代表的名著。

目次

春宵十話
宗教について
日本人と直観
日本的情緒
無差別智
私の受けた道義教育
絵画教育について
一番心配なこと
顔と動物性
三河島惨事と教育〔ほか〕

著者等紹介

岡潔[オカキヨシ]
1901年大阪生まれ。京都帝国大学卒業。フランス留学を経て、帰国後、広島文理科大学、北大、奈良女子大で教鞭をとる。後年、多変数解析函数論の分野における超難題「三大問題」を解決し、数学者としてその名を世界に轟かせた。1960年に文化勲章を、1963年に『春宵十話』で毎日出版文化賞を受賞。1978年没。多くの名随筆を残した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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井月 奎(いづき けい)

46
なかなか難物でした。著者の思考、言葉の癖に慣れるまでに時間がかかりました。一度波に乗れば(とりあえずは)流れるように読み終えられます。そしてその流れに乗ることは心地の良いものです。人は情緒により動くものであり、それを大切にしなければいけない。動物ではあるが動物の本能そのままではいけないということをおっしゃるのですが、その中で、本質的で真実ではあるけれども過激なことも言います。しかし、人が動物の突然変異種であれば、人としての特性を活かしきるのも運命であり定めではないでしょうか。考えさせられる随筆です。 2021/08/03

さばずし2487398

34
著者の危惧する通りに日本人が向かっているのを何度も痛感した。戦後教育で情緒が荒廃するどころか失ってる事さえ気づかない。このコロナ禍もリンクして、今のままだと本当にAIに使われる日も来るのではないかと思う。「数学の問題を単に解かせるのでなく、教師が示した答えが本当に正しいか生徒に調べさせた方が良い」はもう正にこれである。確かに現代人の価値観では引っ掛かる所もあるかもしれないが、少なくとも私達の人間的損失は得た物的豊かさよりも大きい気がした。数学は『調和』を目指す自然の根本に迫る学問というのは成る程である。2023/02/05

ムーミン

34
昭和44年初版とは思えない、今の社会、教育の危うさを敏感に感じ取られ、とても新鮮な気持ちで読めました。今向き合っていることのヒントをたくさんもらった気がします。2022/08/25

獺祭魚の食客@鯨鯢

33
文化勲章を受章した世界的な数学者が書いた随想集です。論理的思考を旨する科学者が、大切なのは「情緒」であると強調しているところにとても興味を持ちました。 「情緒」とは日本人の季節の移り変わりや植物、昆虫に関心を寄せを耳をそばだたせながら感じとる心持ちであり、戦後、西欧化のためにそれが失われつつあるので大切にすべきと述べています。 氏は好きな文学者の一人に松尾芭蕉を挙げていますが、芭蕉の句を鑑賞できるかどうかが、情緒の有無のバロメーターになるような気がします。2018/08/17

kubottar

28
数学についてとても心に残る言葉が多いエッセイでした。 計算が速い・遅いは関係ない、それを気にするようでは人間が機械になってしまう。数学は心に「信」を創る学問だ。一歩一歩、自分が理解したという確信を得て成長する。その表現に感動しました。2019/10/03

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