角川文庫 角川ソフィア文庫<br> 古今和歌集

角川文庫 角川ソフィア文庫
古今和歌集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 438p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784044046019
  • NDC分類 911.135
  • Cコード C0192

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

吉田裕子

3
巻16の哀傷歌を中心に再読。見立ての『古今和歌集』らしく、比喩により、悲しみの涙を少し大袈裟に表現している歌が多いが、「私の涙が雨になって、三途の川の水が増せば、妹は引き返してきて生き返るかもしれない」と歌う巻頭歌の「泣く涙 雨と降らなむ わたり川 水まさりなば かへりくるがに」(小野篁)は、生々しい詠みぶりだと感じる。「つひにゆく 道とはかねて 聞きしかど 昨日今日とは 思はざりしを」(在原業平)のように、自分自身の死を哀しむ歌も収められている点で、『万葉集』の挽歌とはまたカテゴリーが違うのだろう。2021/04/23

wattann

2
古今集は、一つ一つの歌が独立しているのではなく、物語のようにつながっているようでした。 2017/09/18

サチ

1
「古今集はくだらぬ歌集と評した某歌人は理解が浅い」「古今集以降の勅撰集は古今集を踏襲しながら、その実その真意は踏襲できていない」と大学で習ったが、確かに古今集は一首を取り上げて楽しむ歌集ではない(勿論、その楽しみ方もアリではある)ように感じた。この歌の後にこの歌があることの意味、季節や心の移ろい、元々その和歌が持っていた歌意と編者の意図(編者によって新造された歌意)、歌集全体を通した構成、そういったことを楽しむところにこそ古今集の真価はあるのであって、「歌集」でなければ意味がないというのは本当だと思う。

kinaba

0
『見る人もなくてちりぬるおく山の紅葉はよるのにしきなりけり』 / 勅撰和歌集の抜粋ではない全体って初めて読みました。思ったのは、とにかくひたすら同じテーマでこの時代の彼らは少しずつ違う歌を歌い続けていたのだなあと。選り抜かれた中からの更に1000年を超えて好まれた精鋭だけを普段多く目にしていると忘れてしまうけれど、この層は圧巻。2015/01/11

由良

0
知ってる歌を見つけると嬉しくなる

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