内容説明
神田明神近く、大通りの外れにいつのまにかできたごく庶民的な飲み屋「浜路」。ほっこりとした女将を目当てに、鳥居耀蔵や同心の原田は常連となり、彦馬も連れられて度々足を運んでいた。追っ手の影を恐れ、彦馬の周囲に注意を払っていた織江は、彦馬が訪れるその店の正体を知る。そこには、思いもよらぬ苛酷な運命が待ち受けていたのだった。ついに静山の幽霊船貿易も始動し、江戸はにわかにざわめく。大人気シリーズ第8弾。
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年、福島県生まれ。立教大学法学部卒。93年に「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
文庫フリーク@灯れ松明の火
42
相変わらずするする読める。《忍び芸人》雁次郎・もっと活躍するのかと思っていたが。ちょっともったいない感じ。今回は後書きにびっくり。タイトルがジャズ絡みとは思いもよらなかった。スタン・ゲッツとバト・パウエルしか分からないけど。2010/08/31
さら
40
徐々に追手も織江も彦馬に近付いてきている感があり、ドキドキします。早く二人が会えることを願いつつ次の巻を読みたいと思います。2018/04/26
mr.lupin
37
シリーズ第八弾を読了。そろそろ彦馬と織江が再開を果たす頃かなと思っていたが、どうもまだ先のようであった。相変わらずの彦馬の謎解きを楽しむ事ができた。特に、第四話の「すけすけ」は、面白かった。今回は織江のピンチに鴈二郎の姿はなく、なんとにゃん太の活躍で切り抜ける事ができて、あっぱれだった。残り後二巻、どうなることやら楽しみである。⭐⭐⭐★★2023/10/07
金吾
29
御庭番との戦いも佳境に入ってきました。今回は織江にとってもかなりきつい戦いだなと思いました。夫婦の再会も近くなっている雰囲気でしめています。2023/04/26
はま
28
シリーズ第八弾。依然として大きな動きはなかったか。「このままで」からの「いつの日か」、なんとかシリーズ完結までにお願いしますよ^^;男三人の居酒屋での注文が現代とまったくおなじ「とりあえず、そんなところで」ちょっと面白かった。2012/07/04