角川文庫
法月綸太郎の本格ミステリ・アンソロジー

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  • サイズ 文庫判/ページ数 375p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043803019
  • NDC分類 908.3
  • Cコード C0193

内容説明

不可能犯罪、密室殺人、読者への挑戦が挿入された犯人当て、大胆不敵なミスディレクションなど初心者からマニアまで楽しめる本格ミステリ・アンソロジー。選者・法月綸太郎ならではの風刺の利いたものや、本格エッセンスが凝縮された小説などバラエティに富んだ作品が満載!イギリス、アメリカ、日本の三つの国からセレクトされた選りすぐりの謎にあなたも挑戦してみませんか。

著者等紹介

法月綸太郎[ノリズキリンタロウ]
1964年島根県出身。京都大学法学部卒。1988年『密閉教室』でデビュー。2002年には「都市伝説パズル」で第五五回日本推理作家協会賞短編賞を受賞。2004年に刊行した『生首に聞いてみろ』では、「二〇〇五年度版このミステリがすごい!」の第一位を獲得し、第五回本格ミステリ大賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紅はこべ

33
エドマンド・クリスピン&ジェフリー・ラッシュの「誰がベイカーを殺したか?」は、ミステリ読者に向いてるかどうかの試金石になるかも。笑って楽しめる人は根っからのミステリ好き、怒っちゃう人はミステリに不向き。中西智明の「一人じゃ死ねない」は傑作。この作品に出会えただけで、この本を読んでよかった。2010/01/29

Yuki

31
法月綸太郎氏こだわりの本格ミステリアンソロジー。エラリー・クイーンのラジオドラマ脚本、西村京太郎の本格短編、中西智明の犯人当てが印象的だった。小泉八雲のピリッと効いた短編もいい。ちょっとついていけないものも含めて、アンソロジーは普段手に取らないような作品に触れられるのでありがたい。2018/06/09

ネコベス

26
作家の法月綸太郎氏が選んだ日米英の多種多様な短篇12作を収録したアンソロジー。斬首される罪人の怨念を巧みにかわす侍の知恵を描いた小泉八雲「はかりごと」、本格ミステリをおちょくった愉快なパロディのジョン・スラデック「密室もうひとつのフェントン・ワース・ストーリー」、石庭で起きた足跡の無い殺人トリックの謎を解く西村京太郎「白い殉教者」、精神科の医師である著者の診察室を訪れた患者の症例をエッセイにした奇妙な実話を描く大平健「偽患者の経歴」が面白かった。2020/09/17

おおかみ

10
ウディ・アレンで始まりボルヘスで終わるという、一種異様なアンソロジー。編者の「本格観」が顕現しており、一般的な本格ミステリのイメージで読むと狼狽しかねない(とはいえ、中西智明「ひとりじゃ死ねない」のように、誰もが楽しめるような傑作もある)。アンソロジーとしての構成も特殊で、イギリス・アメリカ・日本それぞれの特色を較べるのも、各国ミステリ史が浮かんでくるようで面白い。2011/01/26

えっ子

8
読んだよ! 中西智明の短編面白かった。代々伝わる、犯人当て朗読の時は不在…ちゃんと意味があっていいね。でも、「叙述トリックは日本に限る」と思っていたけれど、「誰がベイカーを殺したか?」は良かった! 中西智明もだけれどこういういやらしい犯人当てが大好きで、法月綸太郎も好きでいることがホントに嬉しい。偽患者の経歴は面白くて図書館で元の本を予約した。法月らしい本だった!と思う!2018/05/06

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