角川文庫
投資アドバイザー有利子

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  • サイズ 文庫判/ページ数 335p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043785018
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

財前有利子は、ふたば証券に勤める投資アドバイザー。ペイオフ解禁を機に、個人金融資産の貯蓄から投資へという流れの中、個人客の投資相談に取り組んでいる。「自分の顧客には絶対に損をさせたくない」という信念で、上司や先輩社員も一目置く存在だ。ある日、一人の老人が持ちかけた「二五〇〇万円を一週間で倍にしてほしい」という相談に、有利子の答は…。個人資産運用の世界を描くコミカル・エンターテイメント経済小説。

著者等紹介

幸田真音[コウダマイン]
1951年生まれ。米国系銀行や証券会社でディーラー、外国債券セールスなどを経て、95年『ザ・ヘッジ 回避』(文庫版『小説ヘッジファンド』に改題)で作家に。ベストセラー『日本国債』は広く海外からも注目を浴びた
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハッピースマイル

20
7、8年前、少しの間、証券会社に勤めたことがあり、その頃買ったのに、今になってやっと読み出し、読了。主人公のようにお客様のことを思って仕事したいと思っていたけど、私の努力不足で叶わず...。どんな仕事でも主人公のような心持ちでずっと働けたらいいな、と思えた1冊でした。もっと市場のことが盛り沢山で理解できるか不安でしたが、理解できなくても読めました。2014/10/01

Walhalla

17
個人資産運用の女性アドバイザーが主人公です。 いかにも、幸田真音さんの作品らしい設定ですね。 ただ、同氏の他の経済小説作品とは異なり、主人公の名前(有利子:ありこ)をとってみても、超低金利時代を皮肉ったものになっているなど、すごくコミカルに描かれているのが特徴的でした。 オプション取引やスペシャル・クォーテーションなど、分かり易くて勉強になりました。2016/04/19

シガー&シュガー

8
個人投資家を顧客に持つ証券会社社員・財前有利子を主人公にした経済小説。投資をめぐる個人投資家たちのドラマと有利子の人生模様を織り込みつつ、投資市場のダイナミックさも楽しめる面白い小説でした。本格的なディーリングの小説なら他にもあるのでしょうが、投資に縁遠い人にも気楽に読める一冊です。これは2002年の作品ですが有利子が目指した「お金のセラピスト」は、日本では今になっても育っていないようで残念。世界へ飛び出していった有利子が2015年の世界市場を相手にして働く様子もぜひ読んでみたいです。2015/03/24

isuzu

5
最初の10ページを読んだ時はどうなることかと思ったが、結構まともな、手軽に読める投資小説になっていたと思う。しかし最初の10ページ程度の超濡れ場展開の浮きっぷりはいったい…。2008/01/02

ジュリーぱぱ

4
久しぶりの幸田作品。 のっけからちょっとびっくりしましたが、幸田さんの作品って幅広いですね。 面白おかしく証券業界を舞台にストーリーが展開され、あっという間に完読しました。 2016/08/05

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