内容説明
イラク戦争後、軍事・通貨・エネルギー・環境の四つの分野で、アメリカ中心主義は崩れた。世界の変化に対応した本当の変革が求められる中、日本経済が直面したのは、コクドやニッポン放送問題が浮き彫りにした、日本の「株式」会社の不透明で旧態依然とした企業経営だった―。不屈の評論家と異能の経済学者が、政治・経済腐敗の構造を暴き、再生への道を徹底討議した注目の書が、新たに語り下ろしを加え、増補版で登場。
目次
語り下ろし イラク戦争後の日本のシステム
序章 テロ事件後の日本のポジション
第1章 小泉純一郎は経済がわからない
第2章 竹中平蔵の経済政策を批判する
第3章 石原慎太郎的ナショナリズムと市場原理主義
第4章 自民党支配の深層を斬る
第5章 ITバブルとは何だったのか
第6章 企業社会の無責任性を問う
第7章 新しい公共性を育てる
終章 批判的思考のために
著者等紹介
佐高信[サタカマコト]
評論家。1945年生まれ。慶応義塾大学法学部卒業。高校教師、経済雑誌編集長を経て、評論家として活躍中。歯に衣着せぬ鋭い評論には定評がある
金子勝[カネコマサル]
経済学者。1952年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。慶応義塾大学経済学部教授。専門は財政学、地方財政論、制度の経済学。現実から離れた経済学を批判し、積極的に改革への提言を行っている
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