角川文庫<br> スティームタイガーの死走

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角川文庫
スティームタイガーの死走

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  • サイズ 文庫判/ページ数 262p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043729029
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

C63―それは戦時に設計されるも、幻に終わった蒸気機関車。玩具メーカーの創業者、小羽田伝介は会社の宣伝のためにC63を完全再現させた。しかも本物の中央本線で東京まで走らせる計画を発表する。その記念すべきお披露目の日、出発駅で変死体が発見される。不穏な空気の中走り出したC63だが、間もなく虎の覆面を被った二人組によって乗っ取られ、そしてC63は忽然と消失してしまった!!「このミステリーがすごい!二〇〇二年版」第4位!怒涛の展開と驚愕のラストが度肝を抜く、ノンストップ本格推理。

著者等紹介

霞流一[カスミリュウイチ]
1959年岡山県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。94年、『同じ墓のムジナ』で第一四回横溝正史賞佳作に入選しデビュー。以降、本格ミステリとしての論理性とトリックの奇抜さ、そしてコミカルな笑いを追求した作品を次々と発表
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちーたん

81
★★★☆☆【疑似体験レビュー】蒸気機関車に乗れるプレミアチケットをゲットした私🐶。片道3時間のシュッポッポの旅✨汽笛の音とモクモクの煙に包まれ、順調に走ってた機関車がなんと乗っ取られた😨しかも見るも無残なズルムケ死体まで車内に突如出現!列車乗っ取り、アカムケ様の死体、密室、爺やのオムツ?…これはもはや『走る吹雪の山荘』だ〜😲◆初読み作家さん。2002このミス第4位作品!乗車するみんな癖強っw。しかも列車もろごと消失もしちゃう😁さらに終章でさらなる仕掛けが!たくさんどんでんあってなかなか楽しめた!2020/06/08

オーウェン

61
霞さんなので当然バカミスなのだが、列車の消失という規模のデカさは流石としか言いようがない。 小羽田グループが開発した蒸気機関車虎鉄号。 その当日に始発駅で死体が発見。 更には虎鉄号の中にも死体が発見され、機関車が消えるという事態に。 当然トリックはあるのだけど、脱力するオチでもある。 でも現実有り得そうなギリギリを狙っているのは分かるし、乗客たちも非常に個性豊か。 特に鍼灸師のキラリの探偵ぶりは中々。 そのキラリが予想する犯人が最後意外な人物に定められるのは驚く。2022/03/13

森オサム

56
著者初読み。このミス2002年版第4位。「人間消失」、「密室に突然現れたアカムケの死体」、「列車ジャックと犯人のバカな要求」、そして「蒸気機関車消失」。バカミスと言う事になるでしょうが、これだけのネタを詰め込んで一応それぞれに決着を付けています。ふざけた様な奇妙なキャラとその言動に、笑えるか、イラつくか。沢山の謎とその真相に、そしてラストに用意された作品そのものに対する大仕掛けに、感心するか、怒るか、それとも呆れるか。私は、作者が非常に真面目に真剣に取り組んだと感じ、面白く読みました。個人的にこれは有り。2020/04/18

koma-inu

51
幻の蒸気機関車を、中央線で走らせる計画の中、走行中の機関車が消失。他にも機関車内の密室殺人、足跡が消えた人体消失など、ワクワク要素が満載。霞さん作品という事で、もれなく脱力トリックです。特に機関車消失トリックは、無駄にリアルな図解入りで、また「虎」にまつわる伏線も効いており、よく出来ていると思いました。終章の独白は意表をつかれ、本編の「日本茶にミルクと砂糖」という奇妙な表現にも納得いきました。2022/08/27

はらぺこ

39
コメディーチックな部分は自分には合わなかった。すべってると思う。でも作者を責めたりしませんよ(笑)2015/02/10

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