内容説明
海ほたるとアクアラインの街、木更津。余命半年と医者から宣告されたぶっさんを中心に、元高校野球部の仲間バンビ、アニ、マスター、うっちーの5人組が、昼は野球とバンド、夜は謎の怪盗団“木更津キャッツアイ”を結成し、騒動に巻き込まれながらも、友情や約束や絆や大切なものを確認していく。宮藤官九郎、初のオリジナル連続ドラマにして、数々ご褒美もいただいたランニングホームラン作。解説では、あの、キャッツアイのメンバー5人が、大いに語っています。
著者等紹介
宮藤官九郎[クドウカンクロウ]
1970年7月19日、宮城県生まれ。二十一歳で大人計画に参加。「ウーマンリブ」シリーズでは作・演出を手がけ、パンクコントバンド「グループ魂」では、構成とギターを担当する。「池袋ウエストゲートパーク」「ロケット・ボーイ」「木更津キャッツアイ」「ぼくの魔法使い」などのドラマ脚本の他、「笑う犬の情熱」など、バラエティの構成にも参加。映画「GO」「ピンポン」の脚本を担当。2003年秋には主演映画「福耳」、脚本を担当した映画「木更津キャッツアイ 日本シリーズ」の公開が予定されている。また、「木更津キャッツアイ」では平成14年度芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まあ
13
再再読。人の死を悲しむって感情は人間のエゴかもしれないけど、木更津キャッツアイの登場人物はそのエゴを必死に我慢して我慢して、でも堪えきれずそのエゴがこぼれだしちゃって。そのこぼれたエゴが凄く美しかったりする。2020/04/05
ペペロニ
10
ドラマは好きで何回か観ていた。クドカンの脚本だけを読んでも、アリアリと映像が思い浮かべられるし、テンポのいい台詞の掛け合いは笑えた。2020/08/14
イシザル
5
宮藤官九郎 四大喜劇傑作のひとつ。死 笑い 欲 愛情 がある。2017/12/05
tenma
5
こういうのを読むと、小説と違う脚本の良さが判る気がする。▼ドラマを見ていないし、それぞれの役を誰がやったのか判らない。どんな感じか復習する意味もあって、読んだところまで一気に見てみると、想像力の貧困さに唖然。役者の動きやアドリブの多さ(特にぐっさん)、カメラワーク、BGMなどこうなるのかと。クドカンの上手さは、役者を活かすところにある。▼「この度はむずん契約機「なんぼちゃん」をご利用いだだぎますて、誠ぬグラシャス」こりゃ客が逃げるよ。▼こうなると原作ありの「IWGP」をどう料理したか是非読みたい。2013/08/23
まあ
4
再読。主人公のぶっさんが死ぬって最初から設定されていて、そこを終着点にして、木更津キャッツアイのメンバーが猛スピードで駆け抜けていきます。約10年後、脚本を書いたあまちゃんでは、さらに宮藤官九郎は進化してました。2016/04/16