内容説明
お姉ちゃん、あたし、生きてくのがこわい―。女優をめざしニューヨークで暮らす圭子のもとに、十四歳になる妹の瑛がやってきた。姉の心配をよそに、危険に満ちた街で無邪気に振る舞う瑛。その頃、テレビでは、生きたままの肉体を切り分けていくという殺人鬼“ケーキサーバー”によるものと思われる遺体発見の報道が流れていた…。ホラー小説大賞長編賞受賞の著者が描き出す、衝撃のインモラル・ワールド。
著者等紹介
桐生祐狩[キリュウユカリ]
1961年、長野県生まれ。高校卒業後、上京。演劇活動を始め、戯曲を執筆する。2001年、子どもたちのみずみずしい描写と独特の倫理観が高く評価され、『夏の滴』で第8回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞し、デビュー
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感想・レビュー
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はる
2
性に合わなかった。2014/02/04
世玖珠ありす
2
デビュー作から独特の世界観を持つ著者らしく、今作は若干宗教的な伝説をからめて、殺人という現実的な犯罪の謎を追ううち、FBIや軍といった現代的な組織すら巻き込んだ壮大な展開となる。日本が舞台ではないけれど、主要人物は日本人というちょっと無茶な感じが最後までぬぐえない。総体的に言えばホラーと言うよりXファイル的かな。2011/08/06
ケイト
1
『夏の滴』ほどの衝撃はなかったのですが、それでもなかなかたのしめた作品です。不可解な殺人事件からはじまったのでミステリのように進むのかと想えばあれよあれよというまにSF的な世界へ発展してるし、その展開のさせ方も上手で、決して読者の興味をそぎません。グロテスク描写に力を入れてるかと想えば倫理的なことについても問いかけてくるしで、面白がりながら考えながら、たのしく読めました。2010/08/25
永山祐介
1
先が気になって一気に読める。でもホラーってよりSFだと思う。「剣」と「門」という、一個のシステムという感じがする。少なくとも怖くはなかったなあ。2003/04/08
影慶
0
中盤までどうでもいい話が続き何も起こらない。そして何だかわからないうちに物語は終わる。次から次へと外国人ばかりが登場する展開に「はて、この人は誰だったかな」という状況に陥る。「夏の滴」は大変面白かったが、本作品はうんざりするほどつまらない。全体を通して意味不明だから読者を選ぶでしょう。2015/01/14
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