角川ホラー文庫<br> 死者の体温

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角川ホラー文庫
死者の体温

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  • サイズ 文庫判/ページ数 310p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043572076
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

安田祐二は30歳。砲丸投げの元日本代表選手で、いまは不動産管理会社の経営企画室に勤めるエリート会社員。ハンサムで温厚。にこやかで職場や近所での評判もよく、湘南の洒落た高級マンションにひとりで暮らし、クラシック音楽とスコッチウィスキーを愛し、野良犬を可愛がり、野鳥に餌をやり、そして…次々とひとを絞め殺しては、下田の別荘の庭に埋めているのだった…。トラウマも動機も悪意もない史上最悪の連続大量殺人。

著者等紹介

大石圭[オオイシケイ]
1961年、東京生まれ。法政大学文学部卒。93年、『履き忘れたもう片方の靴』で第三十回文芸賞佳作となる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mr.lupin

35
大石圭さんの著書24冊目を読了。主人公の安田裕二は、不動産会社に勤めるエリート会社員。ハンサムで温厚な安田だが、次々と人を絞め殺しては、下田の別荘の庭に埋めているのだった。動機も悪意もなくたくさんの人々が殺されたが、今回の作品は何だかとても全体的にも淡々としていて、奥深さを感じる事ができなかった。しかし、相変わらず大石さんの作品はメッチャ読みやすいなー。 ⭐⭐⭐★★2023/11/23

のりオバ

12
ただただ殺す時の指の感触や、殺される人間の人生を把握して後から楽しむという主人公お話です。自分が殺したあと、その被害者の周囲がどう変化したのかも、想像して楽しむ・・・目を背けたくなるような主人公がその悪癖により、淡々と人を殺していくことが、ザワザワとした。 2019/12/15

ふじみどり

9
エリートでスポーツマンで好青年の殺人鬼。動物保護に心を砕く傍ら身長186cmの元砲丸投げ選手の体格で獲物の首の骨を粉砕する。好みは脂肪層の薄く長い首。無力で無価値な生命の連鎖を俯瞰している。人間であることの負い目から、生まれる前に戻りたいと考え、自分を投影することによって快楽を得る。時代のスーパースターのみ生命体として後世に継がれる価値があると信じて疑わない点では家庭環境が関係ありそうだと匂わせている。感受性が豊かで哀れみ深い少年が無感覚になり、社会と隔絶してしまったのか。同じ想いを持つ大石氏の使者か。2012/02/01

Madoka.@書店員復帰を目指し中!

7
内容を一言で表すと狂気。エログロ好きにはニヤニヤが止まらない。じっくりゆっくり、時間をかけて読んでしまった。2011/02/15

かおり

5
とても良かったです。現実にもありそうな普通の話しだけれど、続きを読まずにいられないかんじが良いと思いました。2015/10/25

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