内容説明
メガヒット商品誕生の裏には、こんな事件があった!42歳で雑誌編集者からとらばーゆ、NTTドコモに入社してコンテンツ開発の責任者となった著者。彼女は、携帯も持たない超アナログ人間だった。通信用語で立ち往生、コンセプト作りで大奮闘、売れるネーミングとアイデアを求め世界を駆け巡り、発売延期で涙また涙。日本最高水準の技術力と編集力とが結集、世界最先端の携帯電話を作りあげるまでを、成功の立て役者がいま、明かします。
目次
四二歳のとらばーゆ
圧迫面接
議論は平行線のまま
いきなりの方向転換
言葉が通じない!?
ホテル西洋のあやしい大人たち
「クラブ真理」オープン
ビジネス・モデルの確立
都銀が乗った!
「iモード」誕生〔ほか〕
著者等紹介
松永真理[マツナガマリ]
1954年生まれ。明治大学文学部卒。リクルートに入社、「就職ジャーナル」「とらばーゆ」編集長等を歴任。97年NTTドコモ・ゲートウェイビジネス部企画室長に就任、iモードコンテンツの開発に当たる。ウーマン・オブ・ザ・イヤー二〇〇〇(「日経ウーマン」主催)、モースト・パワフル・ウーマン・イン・ビジネスアジア第一位(米「フォーチュン」主催)受賞。政府税制調査会委員。内閣IT戦略本部メンバー
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
oser(読書家ではありませんドクシャーです)
26
iモードにお世話になった世代なので おっ!と思い古本屋で購入。 この本はiモード誕生秘話を、回想録のような形で開発者である松永真里氏によって書かれたもの。 iモード誕生についての文献はそこかしこで見られるが、この本の凄いトコロは平成12年とかなり早い段階で発表されており、iモード開発の熱をそのまま映し取ったようで、熱気・勢いに満ちていて読んでて楽しい。 WAPを使わなかった事がガラパゴス化(注…ワイの勝手な想像です。)に向かわせた気がして興味深く。 …ヒロスエ効果ってすげぇえ 2023/01/29
Saiid al-Halawi
7
iモードのPOにまったく畑違いの雑誌編集者が外部からひょこっと入ってきたお話。夏野さんもすごいけどこの人もなんだか傑物だなー2015/07/31
夕張西瓜
5
メガヒット商品「iモード」について、開発メンバー松永氏の目を通し、商品のコンセプトやビジネスモデルづくり、取引先交渉、ネーミング、スペック選択、記者発表、発売までの一連の背景を知ることができます。アナログ人間を自称する著者の視点で書かれているので、本書を読むためにITの専門知識は必要ありません。リクルートの雑誌編集長出身ならではの経験や能力を生かしつつ活躍する姿は読んでいて爽快でした。ビジネスの現場が舞台ですが、TVドラマ化してもおかしくないようなエンターテインメント性の高い内容だったと思います。2016/08/30
鎌倉 幸子
4
「これも編集者時代の経験で、売れている雑誌の編集部には、デザイナーやカメラマン、ライターといった外部の人間が気軽に、頻繁に訪れているのを目にしていた」というくだりが好き。外部の人と言葉のストロークを通じて、アイディアを生み出すのが私も好き。こんな環境を作りたいものだ。 今、本を書いているのですが、筆が止まったらこの本を読んでいます。何回読んだんだろう。2013/08/13
テキィ
4
軽い読み物風。さすが真理さん。2011/12/03