角川文庫<br> 復活

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角川文庫
復活

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  • サイズ 文庫判/ページ数 218p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043546015
  • NDC分類 796
  • Cコード C0195

内容説明

「タイトルを全て失ったとき、私はそれまで持ち続けていた誇りを、いったん将棋の神様に返上した。中途半端な誇りなら、持っていても仕方ない。タイトルにこだわるあまり、私は自分を見失っていたのだ。」平成八年二月、羽生七冠王誕生の陰で「屈辱」そのものを味わった谷川浩司。だが、無冠となったこの日から、谷川の新たな挑戦が始まる。ゼロの中から無心となって十七世名人を掴んだ男の不屈の復活物語。

目次

序章 十七世永世名人誕生
第1章 飛翔―復活への願い
第2章 竜王奪還
第3章 死闘を制する
第4章 震災シンドローム
第5章 同時代の覇者
第6章 試練を乗り越えて
第7章 名人危所に遊ぶ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

糜竺(びじく)

24
将棋の世界も、山あり谷あり、という感じかな。トップ棋士も、自分と同じ人間で色んな心の葛藤があることがよく分かった。2021/11/07

緋莢

17
平成8年2月。七冠を達成した羽生善治。最後のタイトル「王将位」を明け渡したのは谷川浩司だった。無冠となり、屈辱を味わった最悪の日となったが、同時に無心となり、自分の将棋を取り戻そうと決意できた。前年の阪神大震災、そして、無冠になってからの永世名人獲得までの軌跡を書く。2017/12/10

イケタク

2
評価⭐️⭐️⭐️ 棋界は昭和後期に大山康晴と言う巨星を中心に米長邦雄、加藤一二三、中原誠と言った名棋士が目白押しの時代を迎える。 将棋ファン以外は、そこから羽生時代に移ったように感じるが、これらのベテランから世代交代をしたのは羽生ではなく谷川浩司であった。 その谷川は永世名人を前に羽生らの新世代にとって代わられるが見事に復活して永世名人の座を獲得する。 阪神淡路大地震での避難についても赤裸々に語られている。

あお

1
今日の羽生さんの凄さは、最多対戦相手である谷川さんあってのものだと思います。亡き米長前会長の後を継ぎ棋士としては一線から引き気味ではあるものの、もうひと花咲かせて文字通りの『復活』を願っています。2014/08/10

ハット

0
羽生七冠誕生を許してしまった1996年頃から、再び竜王名人に返り咲き、十七世名人の資格を得るまでの時期を綴った一冊。少し前に書かれた自叙伝よりは幾分文章は落ち着かれたかなという印象を受ける。 当時の羽生善治七冠に関しての思いを書かれた章は興味深い内容だった。2014/05/17

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