内容説明
授業中に突然鳴り出したポケベルの電子音。あわてて見た液晶画面に表示されたメッセージは『チチキトク』。病院で、豪華なカタログをかかえてやってきた葬儀社を丁重に追い返して母は言った。「うちには先祖伝来の弔い方がございます―」。(「お葬式」)。日常のなかの恐怖を、ユーモラスに描く、青春ホラー小説の誕生。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らすかる
39
シュールでコケティッシュでブラックユーモアたっぷりな5編の短編集。怖さは全然ないかも!むしろほっこりする!読んでて展開もわかっちゃうんだけど、それすら楽しみながら読めちゃう✨✨ 酷暑で疲れたからだにやさしい短編集でした~🎵2019/08/10
あたびー
37
著者初読。第6回ホラー大賞短編賞受賞の表題作を含む、全5編スラップスティックなホラーコメディ。葬儀に関する独特な風習という意味では、後年最東対地氏の強烈な作品「夜葬」が発表されてしまっているので、ちょっとインパクト薄い感じは否めない。瀬川貴次名義の方が多数出版されているらしい。ラノベなんだね。この本も気軽な読み物という感じです。2023/03/11
kaoru
33
ジャンル的にはホラーですが、そこまで怖くなく、シュールでユーモラスな短編集。妙な面白味のある「お葬式」とちょっと切ない「十二月のゾンビ」がお気に入りです。ただ、お肉が美味しく食べられなくなる人もいるかも。2017/04/21
yashico
25
なにこれwwおもろかったww第6回日本ホラー小説大賞短編賞「お葬式」を含む青春ホラー5編。最後の話だけは、え?これで終わり?って感じではあったが、ホラーやけどシュール過ぎてユーモラス過ぎて面白かった。初めは真面目に読み始めたから父危篤やのに不謹慎やな~。おもたのが嘘のように、どっぷり楽しんだ(笑)特にホテルの壁張り付いてくんワロタwwお前幽霊ちゃうんかい🤣2019/07/22
しゅてふぁん
23
短編5編。『お葬式』と『十二月のゾンビ』がおもしろかった。どっちとも、絶対に経験したくない。でも、ホラーなのに笑えるって凄いな。2016/07/03