内容説明
ひとを愛するとは、いったいどういうことなのだろう?ひとを愛することは当然であり、それができない者はまるで怪物のように忌み嫌われる現代にあって、ひとを自然に愛せない者はいかにして生きればいいのか?愛する能力が絶望的に欠けていた父と、それでも夫から愛されることを望みつづけた母との確執を間近に見ながら、身を削られるような劣等感と病的な自己愛と格闘しつづけた著者が辿り着いた凄絶なる「愛」の哲学。
目次
序章 ひとを愛することは難しい(愛する者のために死ねるか;ストルゲイ・フィリア・エロス・アガペー ほか)
第1章 「ほんとうの愛」とは(アガペーが「ほんとうの愛」か;アガペーを実現する難しさ ほか)
第2章 愛に不可欠の条件(愛を「究明」する;かけがえのない個人を愛する ほか)
第3章 愛という暴力(愛のマイナス面;愛している者は「正しくない」 ほか)
第4章 愛という支配(世界全体の再構成;主人と奴隷 ほか)
第5章 愛という掟(夫婦なのに!;妻信仰 ほか)
第6章 自己愛という牢獄(他人の自己愛を愛することはできない;他人との共感を恐れる ほか)
終章 私は私でしかない
著者等紹介
中島義道[ナカジマヨシミチ]
1946年、福岡県生まれ。東大教養学部並びに東大法学部を卒業。77年、東大人文科学大学院修士課程修了。83年、ウィーン大学哲学科修了。哲学博士。電気通信大学教授。専攻は時間論、自我論、コミュニケーション論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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