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角川ホラー文庫
アナザヘヴン〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 428p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043493029
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

殺害した人間の脳を料理して食べていたマッドクック柏木千鶴の死により、連続猟奇殺人事件は終わりを迎えるかにみえた。しかし、警察の無能さをあざけるかのように再び殺人事件が起こる。犯人は一体何者なのか?飛鷹と早瀬が事件の真実にせまったとき、この世の常識を覆す、禁断の扉が開かれようとしていた!!サイコサスペンス巨編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

172
凄い。最後まで目が離せないとはこのことだ。始まりから終わりまで一気読みした。そしてラストも良かった。 こんな面白い本を知らなかったとは。SFが嫌いな人には好きになれない要素が多いかもしれない。恋愛要素とホラーの融合も手際よかった。神話や宗教を変に持ち出さず、近代的なホラーとして最後まで描き切ったのも良かった。absintheは、スピード感のある冒険物が好きだが、先の読めない展開というのを評価していない。本書に好感を持ったのは、小説の書きだしで結末をちゃんと予感させて、しかも納得させる作品だからだ。2017/02/06

42
あれだけ心臓に悪い描写の続いた上巻にくらべると、下巻は少し中だるみしてしまいましたが、夢中で読んだことには変わりありませんでした。こんなにも残虐的でハラハラさせる話だったのに、ラストは恐怖や安心ではなく、思いがけず切なさが残った。ナニカ、は人間の悪の部分を最大限に凝縮したような存在だけど、本当の愛に触れてしまったことでナニカの中に温かいものが芽生えたんだろう。今まで、そんなものを知らなかっただけに、なおさらあんなにも彼の存在に執着したんだろうと思うと、なんだか切ないというかやりきれない思いが残りますね。2015/11/25

はつばあば

39
本当に私達は未知の物に取り囲まれて暮らしている。この中ではミズだったがエイズもMRSもそれ以外の色々な病原菌がいつのまにか人類の脅威として登場している。そりゃ人だもの、悪意で凝り固まった人もいるだろうし見かけとは裏腹に素晴らしい人もいる。人として産まれた以上人として死にたい。産まれたくても生を得られなかった命。不老長寿を求め人類は進歩しているが、やはり産まれた以上死をも大切にしたい。ドラキュラのように何百年も生きるなんてしんどいこと。これからは未知の生物との付き合い、柔軟な頭が必要となってくるのだろう。2015/07/06

momi

32
おぉぉぉーーーっ!!こんなにドキドキ、ワクワクして読んだ作品は久しぶりかも…。面白かった!!寝不足本だわ〜!さて始まりは…首切り脳なし連続殺人事件がおきる。犯人は…恐怖の料理人!!衝撃的な始まりに話の中にグイグイ入り込んでしまいます!!スリリングな展開にドキドキ!!下巻では…「ナニカ」って何?「ナニカ」って…何んなのよぉ〜!って感じで犯人「ナニカ」 の正体が知りたくて先へ先へと止まらなくなります!!登場人物も一人一人のキャラが濃くてはっきりしていて良かった!!すごい話だわ!続編を読むのが楽しみ!! 2014/05/17

佳乃

24
猟奇的な殺人事件のもとのナニカとは?みたいに話が進み、ナニカとはナニカがじれったく、読み進めるのは良かったが、上巻ほどこれというものがなかったように感じる。それにしても、「水」が意思を持ち行動するとなると、今後の生活から考えると嫌なものがあるな・・・2014/05/10

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