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角川ホラー文庫
quarter mo@n(クォータームーン)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 538p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043464029
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

1999年の夏が何事もなく過ぎた途端に岡山県久米原市ではおかしなことがはじまった。九月三日未明。新興住宅地立見台地区で女子中学生二人が投身自殺を図った。現場に残されたのは“わたしのHuckleberry friend”という走り書き。一週間後には立見台中学の女性教師が同じ場所から投身自殺。さらに数日後、立見台中学生四人の自殺と一人の殺人が確認され、どの現場にも、やはり同様の意味不明の走り書きが残されていた。果たして八人の死が意味するものは?そして走り書きの謎は?『レフトハンド』から二年半、満を持して放つ大傑作長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

べすたん

15
かなり前に読んだのですが今回再読してやはりこの本は面白い。この本の発売日が1999/12なのでネットがこれほどまでに普及していない時代の物語にもかかわらず、SNS、アバター、チャットの概念を見事に予見している。何よりも私の大好きな「ムーンリバー」が常にBGMで聞こえてくるのが、なんとも言えずこの世界に引き込まれていってしまう。一人一人は良い子なのに…。匿名性に守られた集団心理ともちょっと違う、何と言うか仮想の中の遊びが現実に出てきてしまって一番驚いているのは本人たち?大人はもう着いて行けません。ミ:D)┓2015/05/07

ぽんちゃん

14
顔を見て話をすれば言えないことも、文字だけの世界では言えちゃうんやね。現実世界を忘れて、仮想世界に入り込んでいった子どもたちにカルト宗教的な恐怖を感じた…。終わり方もなんだかとても寂しくてもやもやが残った。2015/09/23

まゆまゆ

12
面白かったです!500頁超えがあっという間でした。岡山県久米原市で始まった連続不審死。その現場には「わたしのHuckleberry friend」という謎の走り書きが。捜査を進めるうちに次々に見つかる落書き。一見優等生に見えていた子供たちの裏の顔。解り合えるようで解り合えない大人と子供の間にある壁…フィクションですが、実際にも有り得そうな気がして読みながらゾッとしました。子供たちは、大人の知らないうちに手のつけられないところまで突っ走ってしまう…読後感はあまりよくないですが、それもまた魅力。2020/06/21

kumo

12
★★★☆☆ 2017/08/31

くりすとふぁ

6
忘れられない傑作。まさに出版当初(10年前)に、「ネット上」の「掲示板」で、見知らぬ人にすすめられて読んだのだけれど、その人は少ないやり取りでわたしの好みを見事に見抜いていた。一番のみどころは「アナログ」で展開される「BBS」の姿。あ、あと「アバター」の普及の予言。シンプルだけれど本質を突いた切ない物語。音楽の使い方もうまい。2009/11/20

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