内容説明
名刺を持たない日本人なんて、そう、パスポートのないアメリカ人か、ダイアナ妃と一緒でないチャールズ皇太子みたいなもの―。日本へ来たての頃、名刺の不可思議な儀式に面食らった外人記者B・レンガー氏が、“地の果ての国”のしきたり、文化、教育、社会を素材に、外科医のメスの鋭さをもって料理し、ユーモアのセンスで味つけした、痛快なニッポン人レポート。
目次
“地の果ての国”のしきたり
単一民族国家の“秩序と情諸”
“食べる、作る、拝む”の美学
ニッポン的環境を生き抜く少国民
それでも世界を駆け回る観光客
ニッポン言語学のレトリック
“宇宙船地球号”の同乗者たる友人へ