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角川文庫
いちご白書 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 284p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043205028
  • NDC分類 377.96
  • Cコード C0197

内容説明

「人々はひとりぼっちではない。しかし、そのかわり孤独である。自分を知らず、自分のことなど気にもとめず、また気にかけてもらおうともしない群衆の真ん中でしか感じられないような孤独がここにある…ぼくたちはこれからも闘うだろう」六〇年代末、コロンビア大学の激しい闘争を背景に、悲しみと憤りを抱えた一学生が声をあげ、世界中でカリスマ的な支持を得た。自由を求める十九歳の奔放な感性を刻む、青春文学の名著。

著者等紹介

クネン,ジェームズ[クネン,ジェームズ][Kunen,James]
1948年生まれ。19歳のコロンビア大学学生当時、『いちご白書』を執筆。若者たちのカリスマ的な存在となる

青木日出夫[アオキヒデオ]
1936年生、早稲田大学大学院英米文学研究科修了、英米文学研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kayak-gohan

15
1968年は日本の元号では昭和43年となるが、この年はアメリカ、フランス、ドイツ、日本など世界の主要国の大学で学生運動が最高潮に達した。それは、ベトナム戦争、人種差別などを主導してきた国家権力およびその手先化しつつあった大学当局に対する青年の異議申立てと言える。大切なことは最初は運動に無関心であった著者が、紛争に参加することで社会と個人の在り様に目を向け覚醒していったことである。2023/03/27

東京湾

11
「ぼくたちは絶望したわけではないから、なにに対して闘えばよいかを見てとることができる。したがってぼくたちは闘う。ぼくたちは闘ってきた。今も闘っている。これからも闘うだろう」六十年代末、世界各地で頻発した学園紛争のなかでも一際衆目を集めた「コロンビア大学紛争」における、戦いと青春の年代記。一見クールに物事を俯瞰して、ある種ニヒリスティックな趣さえ漂っているように最初は感じるが、読み進める内そのエネルギッシュさに驚く。世界への目を開きながらも内向的な自意識との相克にさいなまれる青年の物語としても読めるだろう。2020/03/04

saemo

3
彼が日本で行われてきた反戦運動について知り、コメントを求められたらこう言うんじゃないかな。「なんてインチキだ。それは反戦じゃない。”反特定戦”だ」とね。だから、今の若者はついて来なくなったんじゃないかな。2009/08/04

ともてる

1
巻末にあるコロンビア大学紛争の背景で何となく本書の内容を理解できたと思うね。2020/01/17

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