感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kimi
6
単なる怪異譚の収集ではなく、当時の作者の思いが多分に入っている。明治42年、34歳だった柳田國男の思いが近く感じられた。平地人を戦慄せしめよという言葉の凄みといたずらっぽい感じが好き。2016/09/17
あおさわ
4
数行から2ページほどのごく短い話の中に、人ならぬものとのふれあいや 畏敬の気持ちが込められていました。怒りに触れて死んだり滅びたり、堕落したりと恐ろしい話やただちょっとだけ不思議なものをみたという話や、亡くなった人に出会う話など、どこかで聞いたことのある話や、これで終わり?と思うあっけないお話、人情話やこんな占いがあるよ、という伝統のお話など。なつかしくも新鮮で、シンプルだけど深淵。日本文化の奥底でずっと見守っていてくれるなにかに触れられます。神様や妖怪って、意外とこんなすぐ近くにいるんだろうな…。2014/11/24
笹倉 悠
3
怪談話として気軽に読んでいたが、学術書ということを忘れがちになる本だと解説に書かれている。しかし、話は面白い。人に聞かせる話だから? その土地独自見方など勉強になる。馬を大切にしているところなども。おなじみの座敷わらしも怖がらせるわけでもなく、その生活の営みのひとつとして描かれている。教訓にしないところが不思議な話だ。2017/08/17
べらし
2
神様も妖怪も、人間がそんなもんどうでも良いと思い始めたから愛想尽かして出てこなくなったんだよね そんだけ2023/06/10
みけねこ
2
ずっと放置していたんだけれど、なんでこんなに面白いものを放っておいたのだろうと思った。不気味な話もあるけど、好奇心刺激される話も多数。こういうの好きで、ワクワクしました。2019/03/30