内容説明
ラングドンの懸命の努力も虚しく、教皇候補たちはイルミナティを名乗るテロリストの犠牲となりつつあった。反物質の行方も依然として不明。さらにテロリストの魔の手は、殺害された科学者の娘ヴィットリアにまで迫ろうとしていた。果たしてラングドンに勝機はあるのか―。ついに明らかになるイルミナティの真の目的と、その首謀者。宗教と科学の対立を壮大なスケールで描くタイムリミット・サスペンス、衝撃の結末。
著者等紹介
ブラウン,ダン[ブラウン,ダン][Brown,Dan]
1964年、米ニューハンプシャー生まれ。アマースト大学を卒業後、英語教師から作家へ転身。1998年『パズル・パレス』でデビュー。2000年『天使と悪魔』(ラングドン・シリーズ第1作)、01年『デセプション・ポイント』(ノンシリーズ)を刊行。03年、ラングドン・シリーズ第2作となる『ダ・ヴィンチ・コード』を刊行、全世界でベストセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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absinthe
229
下巻は、さらにアクションだけでなく宗教と科学の意義について、教皇の代理が延々と語る場面があってその部分が秀逸。最後にもまた科学と宗教について議論が起こる。 さんざんエログロやった挙句、最後にとってつけたように殺人犯が社会問題を語る凡百のミステリーの類とは違う。科学と宗教というとどうしてもガリレオの話になる。科学史を学ぶとそれは違うだろと言いたい部分もあるが…でも読後感は爽快だった。 2015/10/29
zero1
192
科学は神の存在を否定?ラングドンの超人的活躍、遂に完結!セルンのコーラー所長もバチカンへ向かう。その目的は?土、火、空気、水のキーワードを追うラングドン。次々に人が死ぬ。前教皇は毒殺?規則で認められない教皇の検死を行うことに。反物質の対消滅はタイムリミットが迫る!この展開はドラマ「24」を連想した。結末は予想が難しいはず。再読だが、残り100ページでのさらなる展開には驚かされる。シリーズを続けて再読かと思ったが今は満腹。作中のアンビグラムはジョン・ラングドンが作成。主人公の名前はここから採用された。2019/06/16
mariya926
136
ミステリーとしては面白かったですが、イルミナティも気になっていて途中から作者が好きなように扱っていたのがとても気になりました。今回は作者の手法にまんまと踊らされた感じです。それにしてもダン・ブラウンの本を読むと神様に対する信仰が無くなるように上手く作られている気がします。ダン・ブラウンについてもっと知りたくなりました。これはダ・ビンチ・コードでも感じたことですが…。ラングドンのことをもっと知りたいのでダ・ビンチ・コードを再読することにします。犯人は怪しいと感じていた人物の一人でしたが…。2020/02/26
ジェンダー
128
映画は観てたから一応結末も知っていたけどなんか切ないひ何とも言えない感じ!信仰心というのは大事やけどその信用が崩れた時今まで信じてた物が何だったのなぁとなったと思えば真実を言わないの方が良いのかもしれないけどそれにしてもこの話1日の話なので中身がめっちゃ濃いなぁ!信仰心があるかないかは別として宗教について考える良いきっかけになったなぁ!って思います!ラングドンシリーズの続きを少しずつ読めたらと思ってます!2023/11/27
セウテス
115
第1弾下巻。ついに殺人者との対決に、そしてイルミナティを名乗るヤヌスの正体が明らかになる。殺人者との対決はアクション満載、ヤヌスの正体も二転三転スリリングで最高のエンターテイメントだ。科学と宗教の対立の過去から、現在の状況未来への想いなど、重い題材をよくぞ此処まで描いたと思う。ラスト近くで信仰心の深い人の考え方を、ひとつの例では在るが述べている。それを読んで、信仰心の違いから感じる指針は変わるのだろうか。私はこの言動から、信仰が神が与えた最後の枷である様に受けるが、何も考えず素直に楽しめば良い作品だろう。2019/06/12