内容説明
アイルランドの代表的詩人イェイツはケルト的幻想と神秘的精神世界を優美に歌いつづけ、のちに20世紀最大の英詩人とまで評された。本書は彼の代表的詩集『薔薇』から晩年の『最後の詩集』まで12の詩集から142の詩を収めた保存版復刻詩集である。
目次
『十字路』より(落葉;蜉蝣 ほか)
『薔薇』より(イニスフリー湖島;子守唄 ほか)
『葦間の風』(妖精合衆;永劫の声 ほか)
『七つの森にて』より(レッド・ハンラハンが愛蘭の歌;水の面のみずからを頌うる老人達)
『緑の兜、其他の詩』より(酒の唄;叡智は時と共に来る ほか)
『責任』より(現実主義者;上衣)
『クール湖の白鳥』より(クール湖の白鳥;野うさぎの鎖骨 ほか)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たごまる
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中二マインドをガンガン刺激されていたたまれなくなってくる詩集。 声にだして読んだ後、竜破斬(ドラグ・スレイブ)とか 七鍵守護神(ハーロイーン)とか叫ぶとなんか出そう。 ケルト的だしね。なにより秘密結社のメンバーてのがポイント高い。 大好きですこういうものは。2014/09/18
クラシックは不滅だからな。
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優美で幻想的な詩。
ha
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少々難しかった。 ある有名な詩を端緒に興味惹かれて手に取っただけの浅学者なのですが、恋の情熱と深沈たる世界への眼差しというふたつの差がすごい。 私はアセクゆえ恋の話が苦手で、あまりに甘美で熱烈な世界についていけず辟易したが、それ以外の重厚で格式高い言葉がとても好きだった。 イェイツを知るきっかけとなった “He wishes for the Clothes of the Heaven”も『天つごろもをもとむ』という題で収録されてました。(この訳で尾島訳の雰囲気が大体わかるのではないでしょうか^ - ^)2019/09/12