内容説明
ある秋の朝、少女の絞殺死体が発見された。彼女の名はナタリー・マルテロ。華やかなマルテロ家の失われた夢と希望、そして四半世紀にわたり隠蔽されてきた犯罪の象徴―。ナタリーのかつての親友であり義姉のジェインは、催眠療法を通じて身内に起きた悲劇の真相究明に乗り出す。色鮮やかに甦る二十五年前の事件当時の記憶。次々と明らかになる一族の間の確執と愛憎。輝きに満ちていたはずの一九六八年の夏の日は、恐るべき真実を包み隠していた…。急増する「偽りの記憶症候群」の脅威を描く驚愕のスリラー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
psdstar
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オチがあらすじに書いてある。が、それを知った上でもなかなか面白く読めた。2014/05/08
cathy aya
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少女の白骨死体を発見したジェインは、当時その少女の親友であり、少女の兄と結婚していた。離婚のショックと、死体発見の両方から精神的にダメージを受け、カウンセリングを受けに行く。そこで催眠療法を受け過去に何があったかを思い出していく。思い出した記憶は正しいのか。イギリスで催眠療法で過去に虐待を受けていた事を思い出し、虐待者を告発すると事が増えているなか、蘇った記憶が間違っていることがあるというニュースを聞いたことがあったが、これはそういう話なのか?と思いながら読み進めて行ったが、疲れる話でした。2013/06/12
緋色
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THE MEMORY GAME
ぽて子
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びっくりなラスト。舞台背景が美しく魅力的。真の謎は過去の中にこそ存在しうるのだなと感じた。2010/09/07
椿子
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うむ。面白い。食べ物が美味しそうなのも良い。ナタリーの残酷な美しさが際立っているのも、もう戻れない夏の子供時代を回想するのも、そして最後の最後まで気が抜けない展開も!何回読み返しても新しい発見がありそう。2010/05/31