内容説明
まるで海の底だった。どこかでドキンドキンと脈うつ音が…。タックは潜航機を視神経交差系へ移動させた。その頃“外界”では大事件が起きていた。〈ミクロ化〉技術の開発に成功した〈ベクタースコープ〉研究所が、何者かに襲われ、一枚のマイクロチップが盗まれた。すでにミクロ化したタップと潜航機は、二枚のチップが揃わないと元には戻らない…。視覚インターフェイスに成功したタックは仰天した。彼がいるのは、ジャックという見知らぬ男の“内部”だった!ウサギの体内にいるはずがなぜ?かくして、タックとジャックの奇妙な“二心同体”の旅が始まったのだが―。