角川ホラー文庫<br> 堕ちたる者の書 - パラディスの秘録

  • ポイントキャンペーン

角川ホラー文庫
堕ちたる者の書 - パラディスの秘録

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 411p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784042667025
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mocha

82
淫靡にして耽美。邪悪にして汚穢。聖にして崇高。(解説より)魔都パラディスを舞台とした3篇。「紅に染められ」ではスカラベの彫られたルビーの指輪をキーに、男性女性と転生するヴァンパイア譚。「黄色の殺意」では悪の少年と聖なる乙女の2つの顔を持つ少女。トパーズの十字架をモチーフに、キリスト教とサタニズムの混沌とした有り様が強烈な印象を残す。「青の帝国」では蜘蛛を象るサファイアがエジプトの魔導師を蘇らせる。「黄色の〜」が出色!これまで読んだタニス・リーの中で一番すごい作品だと思う。2020/08/18

15
タニス・リーのお耽美を今回も堪能。相手によって性を変えながら身体を重ねるお話がとてつもなくエロかった。やーでも、人だと珍しいかもしんないけど、虫だとケンカして負けたほうが雌になるやつとかいっぱいいるんだよね…。虫すげえよなあ。2014/12/26

星落秋風五丈原

6
性を変えながらまぐわうなんてエロティック。いやほんとまぐわう、という言葉がぴったり。そして美麗。2014/11/28

ユキモリ

6
色彩のタイトルがついた三篇収録。ホラー文庫から出ているけれど、十九世紀末ヨーロッパの幻想小説群を思わせる話だった。中でも「紅に染められ」は相手によって性が変わる主人公が、同じように自在に性を変える人外の存在に魅惑され破滅させられていく謎めいたファンタジーで面白い。解説には吸血鬼譚とあるけれど、吸血鬼、インキュバス、死神を併せ持ったような美貌の捕食者で、獲物を狩る時の白と黒の対比が魅力的。2014/04/22

ぬのさと@灯れ松明の火

5
黄の話が好き。修道院から夜な夜な抜け出し、男装して犯罪をしていた修道女が、疫病に際して自己犠牲の献身をする。聖と邪、男と女の境目が曖昧です。2013/02/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/378252
  • ご注意事項