内容説明
英国首相の座にはロマン派詩人バイロン卿がつき、カール・マルクスはマンハッタンで共産主義コミューンを築き上げようとしていた。日本から渡米した福沢諭吉らは蒸気コンピュータの輸入に奔走していた。シビル・ジェラードと古生物学者エドワード・マロリー、そして英国首相の娘であり天才科学者のアイダ・バイロンの三人は、知らず知らずのうちに大掛かりな国際的陰謀にからめとられていく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アルビレオ@海峡の街
8
ん~ヤバイ。つまんない。私が期待し過ぎたせいだろうか。スチーム的な小道具はたくさん出てくるのに、いまいち世界観がつかめない。ニューロマンサーのウィンターミュートの様な圧倒的な存在感は、エンジンの女王には無い。結論。共著ダメぽ。2011/10/31
chocoうさぎ
3
後半はなんだかよく分からない内に派手なアクション・シーンが繰り広げられていて、これって冒険活劇だったの ? 政治的小競り合い、下層階級のデモや労働争議という背景があるようなのだが、イマイチよく分からない。オリファントの探索は面白く、この人はスパイなのかと思ったり。物事がうまい具合に収まらないうちに終わってしまった感がある。これは、蒸気機関の発達した時代の空気を感じて楽しむ小説なのかもしれない。つまらなくは無いのだが、なんだかよく分からず、もやもやする。歴史的な情報をもっと持っていれば更に面白いのかも。2018/08/16
ちぬ
3
前半と比べると盛り上がりがあった。マロリー家の三人が好き。2011/03/07
denz
2
ちょっと苦手でした。巻末に収録された「差分事典」が一番面白かったかも。2012/08/04
ざっくば
1
余韻に絡め取られた。おそらく傑作(おそらくとしか言えない自分の知識の無さが恨めしい)。これは手元に置いて何度も読み返したい。 2013/06/02